福岡県北九州の南に位置するカルスト台地
平尾台
平尾台
「男の価値は乗っている車で決まる」と言い切っていた糞ビッチ時代によくドライブに来た甘酸っぱい思い出を持つこの地に、まさか自転車で来ることになろうとは、当時、天地がひっくり返っても想像出来なかったでしょう。
博多〜門司までの片道ライド。
愚かで愛らしかった10年前の自分自身を振り返りながら、自己最長となる150kmの走馬灯ライドです。
緩やかな八木山峠をさくっとクリアして、ダウンヒルに入り始めたその時、右手に
(;つд⊂)ゴシゴシ
え?
え?
(;つд⊂)ゴシゴシ
(;つд⊂)ゴシゴシ
(;つд⊂)ゴシゴシ
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
異世界へ続く道が!!
もちろん行く必要はないのです。ルートには入ってないので、気づかなかった振りをして素通りすることも出来るのです・・・。
行ってみましょう!!
逆走になるので車道を利用することは出来ません。坂の真下、助走ゼロからのスタート。
おりゃあああああ〜 !!
あああ"あ"あ"あ" Σ(´д`;)
あははははは (゚∀゚)アヒャヒャ
あわわぁwfdかgkれ ヽ(TдT)ノ
ゴテっ
誰だー!!!
こんなもん作ったのはヽ(#`Д´)ノ!!
分度器もって出直してこい!!!!
半分くらいでほぼ立ちゴケ。恨めし気に見上げてもその先に何があるのか、木々に遮られ見ることは出来ませんでした。
誰だー!!!
こんなもん作ったのはヽ(#`Д´)ノ!!
分度器もって出直してこい!!!!
でも大丈夫、私には分かっている。この先にあるのは天国の門。
ちょっwwww
怖くて降りられないwwwww
ちょっwwww
怖くて降りられないwwwww
歩いて降りるのも怖いwwwwww
人は己の肉体と精神の許容範囲を超えると笑うのだな。
またひとつあまり公にされていない人体の不思議に迫ったところで、先へと進みます。
八木山峠を越え、飯塚を通過して北九州市に入ったところで、鱒渕(ますぶち)ダムでダムカードをGET!
八木山峠を越え、飯塚を通過して北九州市に入ったところで、鱒渕(ますぶち)ダムでダムカードをGET!
サイクリングロードがあるようです。
あまり人が来ていないのかな?落ち葉が多いです・・・。
あまり人が来ていないのかな?落ち葉が多いです・・・。
案の定、進むに連れて落ち葉や枯れ枝が増えてきました。
せっかく良い道なのにもったいないな。
せっかく良い道なのにもったいないな。
滑らないように気をつけながら、のんびりと森林浴を楽しんでいると・・・。
右側に側道が・・・。
アハ アハ アハハハハ
なんか斜度がおかしいのがまた出てきた
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノ \ / \/ \
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノ \ / \/ \
もうこれは明らかにおかしい。
あぁなるほど、世の中のすべての坂が人のために存在すると考えることが、そもそも人間の傲慢さだな。これは人間のためではない、満月の夜かなんかに異世界から召喚される魔人のための坂なのだろうな。
行ってみましょう!!!
行ってみましょう!!!
せいやっ!!!
ズルっ
うわっっ!!!!!!
ゴテっ
3mで後輪すべって走馬灯が見え、危うく帰らぬ人になるところでした。ちょっと膝小僧を打ちましたがw
やはりこれは魔人専用の坂でした。
斜度は10%超えるところはおそらくないのではないでしょうか。もうここまでで80km走っていて、途中の冗談みたいな坂にHPを削られてしまっているので、体感斜度はあてになりません。
車では何度も登った道ですが、自転車で来るのは初めて。愛機とともに、自分の持つエネルギーだけで登って眺める景色と、エアコンの効いた車内から眺めていたそれは、似て非なるものです。
汗を滴らせながら、
あ〜あ
あ〜あ
暑いね〜
坂きついね〜
なんでこんなことしてるんだろうね〜
坂きついね〜
なんでこんなことしてるんだろうね〜
休憩所、到着!!
小休憩のあとは、いよいよカルスト台地の大自然に突入。
【昭和10年、国の天然記念物に指定。この大鍾乳洞は、幾千万年の永きに渡り、カルスト台地の雨水によってつくられたものです。
洞内は四季を通じて気温16度、水温14度で、夏は極めて涼しく、冬は暖かであります。
照明設備は入口より900mまであり、老人や子供も容易に深勝することができます。
本洞は、480mから先は地下の小川の中をジャブジャブ歩いて探検気分が味わえる体験型鍾乳洞です。】 だそうです。
階段を下った先にそれはあります。
小学生の頃に家族で来て楽しかった思い出がおぼろげにありますが、大人になってからここから先へは行ったことがありません。思い出の場所・・・入口だけでも見たいなぁ・・・。しかし鍾乳洞の入り口へは、かなり下まで徒歩で行かなければならないようです・・・。
行ってみましょう!!!
入場料大人ひとり 800円
ランチ一食分か う〜ん
ちょっと落ち着いて考えよう。
サイクルジャージで汗だくのヘルメット被ったいい歳した女が
ひとりで鍾乳洞へ?
本気で?
サイクルジャージで汗だくのヘルメット被ったいい歳した女が
ひとりで鍾乳洞へ?
本気で?
・・・・・。
行ってみましょう!!!
鍾乳洞の半分は地下水が足首くらいまであるので、無料のスリッパを借りて履き替えます。
平日の15時過ぎで、大きなカメラを抱えたお兄さんが一人撮影を楽しんでいたのと、家族連れとカップルがそれぞれ一組ずついただけで周囲は静か。自分の足音とどこかで流れる水の音が、鍾乳洞内に反響して神秘的です。
水ゾーン
キター(・∀・)!!
キター(・∀・)!!
つwめwたwいw!!!!
薄暗い鍾乳洞中でも、足元流れる水がとてもに澄み切っていて綺麗なことが分かります。
ジャブジャブと水の中を進んでいくのですが・・・。
冷たい。
・・・・冷たい。
冷たすぎるー(ノ`Д´)ノ
!!!!!!!!
!!!!!!!!
汗だくで登ってきたので、涼しい鍾乳洞内に入ってからは汗冷え気味。その上、流れる水は氷水のようで骨まで震えます。
まだもう少し先があるようですが、もう無理、限界、冷たすぎるわ。
千仏鍾乳洞 DNF
再び草原を抜ける風に靡かれながら、幾千万年悠久の時経て創られた大自然の神秘に思いを馳せる自分に酔いしれるナルシストイベントを完了した時点で走行距離は約100km。
平尾台、絶対また訪れたい!!と思わせてくれる美しく楽しい場所でした。
どこかに隠されたゆるポタ王国の秘宝を探す旅はまだまだ続きます。レベル上げして再戦したいと思います。
ここから門司までは勝手知ったる道。残り距離もまだまだあるので、多少遠回りになっても平地を選び、母校を眺め、学校帰りに立ち寄った本屋の前を通り過ぎ、地元で人気のたこ焼き屋の店先でソフトクリームを食べたりしながら、のんびりとゴールを目指します。
生まれ育った思い出のたくさん詰まっている土地を、その当時には存在すら知らなかったロードバイクで走るのは感慨深いものがありました。
ここから門司までは勝手知ったる道。残り距離もまだまだあるので、多少遠回りになっても平地を選び、母校を眺め、学校帰りに立ち寄った本屋の前を通り過ぎ、地元で人気のたこ焼き屋の店先でソフトクリームを食べたりしながら、のんびりとゴールを目指します。
生まれ育った思い出のたくさん詰まっている土地を、その当時には存在すら知らなかったロードバイクで走るのは感慨深いものがありました。
博多から北九州を往復するにはまだ私の脚力では無理なので、門司の友人宅で一泊させてもらい、翌日帰宅しました。
友人「は?本当に自転車で来たと?」
私 「うん。」
友人「頭おかしいね」
私 「うん。」