ロングライド

キラキラ感ゼロ!!ツール・ド・しものせき 130km 初イベントで鬱全開


“楽しかった!最高だった!”というキラキラ感に包まれた、イベントライドレポは数多くありますが、その反対は見かけませんね。

しかし光があるところには闇がある…



5月21日(日)行って参りました。

ツール・ド・しものせき
ロングコース130km


静寂と林道の苔をこよなく愛し、休みのたび、人家の見えない山奥にひとり赴く不健全なメンタル保持者が、参加者1,400名を超えるお祭りサイクルイベントに参加するとどうなったか。



感想を一言で述べるなら 



苦行




話は2月まで遡ります。

今年は何か新しいことをしてみよう。ということで2017年の目標のひとつに「ファンライド イベントに参加する」を挙げました。

私が住む地域で断トツ人気のサイクルイベントはツール・ド・しものせき(以下、TD下関)

インターネット申し込み開始直後から、クリック合戦が繰り広げられ、開始後数十分で定員に達してしまうという人気っぷり。(今年も15分でインターネット枠は埋まってしまったそうです。)

申し込み前は、まだグループライドの経験もなく、人と走ることにとても不安があり、参加も迷っていましたが、

そんなに人気なイベントなら、どうせ獲れないだろう。うちのWi-Fi、遅いし。もし獲れたら縁があるってことで参加しよう!

と決めて、2月9日申し込み開始時間にピタリにクリック。 繋がりにくいといったこともなく、あれよあれよという間に【エントリー完了しました】という表示が。ものの2分間くらいの出来事だったと思います。


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出場することになってしまった/(^o^)\ナンテコッタイ





そして、期待半分、不安半分で迎えた当日。


はじめに誤解のない様にお伝えしておきたいのですが、このTD下関、イベントとしては最高だと思います。
プロレースならいざ知らず、一般のホビーサイクリストが参加しているだけなのに、沿道で多くの人が風船を持って、声援を送ってくれます。カネにもならんのに。善意、スゴい。コースの整備や案内もしっかりされていて、シルバー世代の交通整理スタッフが、暑い中立ってくれ、「いってらっしゃい!」とか「もうすぐ下りやぞ〜」とか声を掛けてくれます。エイドの高校生スタッフも声を枯らして、「梅干し食べて下さい!力出ますよ!!」と勧めてくれます。そして女子高生が笑顔でコーラーを手渡してくれながら、「がんばって下さいっ!」って言ってくれる!オッサンローディー達の夢を現実のものとしてくれるパラダイスイベントです。私は他のイベントに出たことがないので、比較しにくいですが、おそらく九州近辺でこれほど周囲が盛り上げてくれるイベントはないでしょう。私自身も100%参加して良かったと思うし、イベント未経験者にも間違いなくお勧めします。

ここから先は、決してイベント批判ではなく、私個人の内面のお話です。



◯エントリーから前日

エントリーの仕方や準備は…めんどくさいので割愛します。親切な人がきっとブログをアップしてくれてると思うので、探して参考にして下さい。 私からは2つだけ。

※普段から、輪行準備TT(タイムトライアル)をしておこう。

※前日は、ジャージを着て寝よう。



◯当日朝〜スタート

5時に家を出るはずが、起きたら5時。

最寄りの駅まで自転車に乗って、5時32分の電車に乗りました。この32分間にマスカラ以外の化粧も終わらせ、駅まで走り、輪行袋に自転車を収納しました(マスカラとビューラーだけはポーチに突っ込み、現地でw)。前日からジャージ着てなかったら確実に間に合っていなかった…。輪行も普段から意識して、時間短縮に精を出していた甲斐がありました。


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初めての新幹線輪行は快適そのもの!博多は始発なので、自由席でも早めに並べば一番端の席が確保しやすいです。最近はネット予約が安くなっているようなので、今後積極的に使って行きたいと思いました。

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新下関駅からスタート会場となる下関北運動公園までは3km。行き方はここに貼っておいたのに迷子になり、途中で出会ったクロスバイクの女性に会場までの道を教えてもらいつつ、無事到着。

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とにかく人、人、人。

受付は済ませたけれど、その後どうしたらいいのか分からずオロオロして、もう一回受付に戻って尋ねてみようとしていた矢先。

「クレメルさんですか?」



「フォローしてるカレーパンマンです。自分も持ってます!」と取り出されたカレーパンマン。
いい大人なのにぬいぐるみを持ち歩いてる、だと?


大丈夫だ。この人は信用出来る。

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「この列の後ろに並ぶんですよ」と教えて頂き、カーブの先に進むと、ファ?!Σ(゜Д゜) どこまで続いてるの…

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6台1列で並ぶらしく、走行速度ごとにグループが分かれています。22km/hのグループの隙間が空いていたので、入れてもらいました。 「走行速度ごとにスタッフがペースコントロールをするので、自分に合った速度のグループに入り、追い抜かないで下さい」みたいなことが書いてあったので、とりあえずここに入りましたが、

(´-`).。oO(ゴールまでずっとこのグループの人と走るのかな。22km/hって、まさか登りも22km/hじゃないよね… (冷静に考えればそんなわけないのに、だいぶテンパっている。不安)


人の多さに居心地が悪く、人ごみを避け、芝生の隅っこに体育座りをして、スタートを待ちます。

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目の前を行き交う、ワクワク感に満ちたローディー達。明るい場内アナウンスが流れ、久しぶりの再会なのか、挨拶を交わし合う人もちらほら。空は青く晴れ渡っています。


私は、というと… 手元の草をむしりながら

もう帰りたい( ;∀;)


走り出せば楽しくなるかもしれない、と気を取り直して列に並びましたが、ギュウギュウになった人の熱気に気分が悪くなってしまいました。

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身の細る思いで並び続け、新幹線の中で食べたサンドイッチが逆戻りしそうな予感がし始めた頃、スタート。

苦行の幕開けでした。


◯スタートから第1エイド

スタート時に感じた吐き気は、自転車で風を感じると次第に治まってきました。緊張感はまだありますが、大勢のローディーの中でもどうにか大丈夫そうです。イベント前に地元でグループライドに参加してて良かった。

実走スタッフの後ろにつかせてもらい市街地を抜けると、集団に多少バラツキが出始めました。それでも前も後ろも、ずーーっと先までローディーが連なっています。


(´-`).。oO(スタート直後なのになんか、しんどい。混んでる電車で立ち続けているような感覚。

そして初エイド到着。ここで何やらいただけるらしい。 

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ただ当然ここも溢れる人。

スタート前、私の中では、人生初のエイド到着をフォロワー達が歯ぎしりして悔しがるくらい、楽しそうに華々しくツイートする予定でしたが…

実際は

(´-`).。oO(もういいや。めんどくさい。人多い。騒がしい。

スタッフの方々の声掛けには癒されましたが、飴と饅頭を貰うだけで只々疲れてしまい、足早に立ち去りました。


◯第1エイド〜第2エイド

第1エイドを越えてそれぞれの速度で走り始めたようです。

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“ペースが合う人や、何となくこの人の後ろなら安心して走れそうと思う人を見つけると吉”とアドバイスを頂いていたので、キョロキョロしていると、後ろからじわっと上がってきたクライマー体型のローディーが私の二人先に入ってきました。

後ろ姿から漂うイケメン臭。黒いウエアに黒いピナレロ。

前方が混んでいるため、この集団に収まる様です。


(´-`).。oO(ぜってー ついてく!!!!


海沿い平坦。イケメンの残り香りを嗅ぎながら走るイベント…。
スタート前から落ち込み続けたテンションがここに来て上昇。なんとか次のエイドまでちぎれずついて行けます様に…と祈りにも似た気持ちでいると、前方に上り坂。

待て、イケメン!!ぜってー逃さん!!このツール、今、おまえだけが私の希望の星なんだ!

登りの途中、私と彼の間にいた男子がペースがダウン

(´-`).。oO(おい!!何落ちてきてんだよ!回せよ!!ほらッ!イケメンが遠のいてくだろ!!どけクソ野郎!

image「右、行きまーす!」

ここで自分でも信じられないハイケイデンスで、見事イケメンの後ろをGET!登りでッ!!生まれて初めて登りで誰かを抜いたよッ!!

 今思い返せば、この時が今回TD下関のハイライトでした。

その後、イケメンと同じ集団で第2エイドに到着。

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人ごみの中、希望の星を見失わない様に、後ろからガン見していると、彼がオークリー ジョウブレーカーに手を伸ばした!!!

ついにその素顔が明らかに?!

(´-`).。oO (脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!!)

下品な手拍子を脳内で打つ私。  振り返る彼。


そうでもなかったwwwwwww



TD下関 終了/(^o^)\



傷心のままエイドコーナーに並びますが、男臭に囲まれ超絶ブルー。

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食欲もないのですが、ここではサザエ飯のおにぎりが配られているというので、寄らねば!

AACRの味噌おにぎりをこれまで何度Twitterで見て、羨ましく思ったことか…

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あんまり美味しくない( ;∀;)
※メンタルが大きく作用しています


フォロワーのもっちさんにお会い出来たのがせめてもの救いでした。

ここでは時間制限の関門があります。今年からゼッケンにICチップが埋め込まれており、マットの上を通過するだけでポイント通過が確認出来るとのこと。制限時間は11:30。それまでに通過でしていないと、ショートカットコースに回されるそうです。私が着いたのは10:45くらいだったと思います。写真も撮らず真面目に走ってきたけれど、そんなに時間の余裕はない印象。スタートに時間がかかったので、私より後ろの人も多くいたはずなのですが、彼らはかなり厳しいのでは?と思いながら。エイドを後にしました。 



◯第2エイド〜第3エイド

海沿いを北上し続け、絶景の角島大橋に辿り着いたときは、もう完全に心がポキリ。

有名な撮影ポイントで順番を待っている行列を横目に、駐車場の隅っこから一枚パシャリ。

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スタートしてからここまでで、心の底から驚いたのが、エイドを除くルートの途中で、誰も写真を撮らないこと。

私は今までローディーは写真好きだと思い込んでいましたが、大きな間違いでした。一緒にライドしたことがある人も、そうでない人も、私が知っているローディーは全員Twitterの人。UPする写真を撮る必要があるのです。SNSに興味のないローディーの方が多いのだという当たり前の事実に衝撃を受けました。かくいう私もここまで撮った写真はエイドを除けば数枚。

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トレインに入っていると、写真を撮るために減速すること自体に気を使います、「あ、今の景色!通りすぎてしまった」となっても、後戻りしにくいです。海沿いの道は車も通るし、側道もあまり広くないので、山エリアに入ったら、少しは状況も少し変わるかな…。 (結局最後まで一度も立ち止まって写真を撮っている人には出会いませんでした。)

角島大橋を後にすると海沿いの景色が一転、内陸を走ります。


あれ?コースマップにはないエイドが!

なんと、毎年ボランティアで私設エイドを設置くださってるそうです。コンビニもない田舎道。とても有り難い!

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でも食欲はなく、ここも水分補給だけで後にしました。



◯第3エイド以降

この辺りから人が多いエイドに興味が一切なくなり、記憶も雑です。

細かいアップダウンの続く木々に囲まれた道に入りました。

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コースの半分が過ぎ、集団はまばらで走りやすくなってきましたが、人の気配が多すぎて、風に揺れる木の葉の音は聞こえない、鳥のさえずりも、小川のせせらぎも聞こえない、撮りたい景色も見つからない、ツイートも浮かばない、クマ吉も話しかけてはくれない…。

気温が上がり、食欲もなく気分も悪いのですが、ハンガーノックが怖いので、先ほどエイドで貰ったジェルをなんとか吸い込み、アスファルトの一点を見つめ、ただ進みます。


(´-`).。oO(とにかく早く帰りたい

さすがにここまで来ると自分がイベントライドに向いていないということは明白です。
実際、大会本部にリタイアの電話して、好きな道を好きに走った方がいいのではないかと、20回くらい思いました。

でも思い留まった理由は


エントリー代(8,400円)が勿体ないやん!!!!


折れた心のままクランクを回すごとに進行して行く鬱。
だんだん辛くなってくるのが沿道からの「頑張って〜」という声援。 日本語は、英語で言えばHave fun!(楽しんで)とか、Enjyoy!(エンジョイ)に当たる言葉がまだ発展途上で、何かと使われるこの「頑張れ」。
私は今まで「頑張ってライドしたこと」は一度もありません。山に行ったり、長距離走ってみたり、一見ストイックに思われるような行動をすることもありますが、あくまで楽しみであり、「頑張ってやっている」わけではありません。

普段、身の丈に合わない大きな仕事が回ってきた時や、大勢の人の前で話す時、クレーマーの対応をする時「頑張れ…頑張れ…頑張れ…」いつも自分で自分に言い聞かせ続けている言葉。でももうこれ以上頑張れないと感じていた頃、私はロードバイクに出会いました。
好きな道を選び、走りたい時に走り、止まりたい時に止まれる。やっと見つけた「頑張らなくていい世界」。なのに…ここでもがんばらなくちゃいけないのか…。
これがレースやブルベならまた違ったのかもしれませんが、順位や時間を競わない楽しいだけのファンライドで何をどうがんばっていいのか分からない。声援を送ってくれている人が、善意から言ってくれているのが分かるから、なおさら辛い。人の善意を受け取れなくなったこの時点で、限界が来ていたのだと思います。


◯もうエイドには寄りたくない

コンビ二を見つけたら、そこで補給して、人でごった返すエイドは素通りしようと心に決めていましたが、またしても通過チェックポイントがあり避けては通れない。

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イノシシソーセージ、蕎麦、バナナ、そうめん、アイスクリーム、角煮饅頭…一切胃が受け付けません。残りの距離を考えると、ポーチの中の羊羹一本では少し心許ない。何か食べておかないとマズイか…でも人ごみの中に入って行く気力はもう残っていない…。

そんな時、地元の高校生だろうか、化粧っ気のないナチュラルなセミロングの女子高生が笑顔で近づいてきて、「コーラ、いかがですか?」

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天使

この子と結婚しよう。歳の差?関係ない。

ミニコーラを流し込み、さあ帰ろう、とにかく早く帰ろう。



◯最後の追い込み。ゴールまではあと20km。

後半に峠がありますが160mup程度。普段のヒルクラに比べれば恐るるに足らん!

100km越えた辺りから、信じられないことにヨレヨレの男子が多いこと多いこと。
これまで何人か抜いてきましたが、国内で5番目に遅い私に抜かれるってことは、「この人、椎間板ヘルニアか膝に水が溜まってるんだろうな」と思っていました。  


(´-`).。oO(え?なんで?100kmしか走ってないし、今まで本格的な峠もなかったのに?めっちゃ辛そうなんだけど、斜度5%しかないよ。え?マジで?押歩き!!!???

衝撃の事実!“私より遅い人が存在する”


ゴールまではあと少し。ですが細かいアップダウンで速度が出ません。人の善意を受け取れない情けなさに悲しくなり、人の多さ、騒がしさに耳を塞ぎ、いつもならすぐ傍に感じる自然の息吹も感じられず、何一つ楽しくもないのに脚だけが痛い…

ついに溜まりに溜まったフラストレーションが爆発。

(´-`).。oO(どけよ、ブタ

登りの途中、自分の冷たい声が頭に響いたかと思った瞬間、無意識で超加速。2010年ツール・デ・フランドル、カペルミュールでのカンチェラーラが憑依したかのように、シッティングのままでの超絶アタック!!!あっという間に三人を突き放しました。

え?なに私?今の加速wwwwww

福岡佐賀で一緒に走ったことのある男子は皆、ヒルクラ開始直後に視界から消えるので、張り合おうなんて考えたこともなかったのですが…

今の私なら、いけるかもしれない…

ガーミンを見るとその後も細かいアップダウンが繰り返される様子です。

先ず前方集団の中で一番よろけている手負いの男子に狙いを定めます。

(´-`).。oO(そこの青いジャージ。次の登り、お前だけは絶対に潰す

そして相手が登りで減速し始めると真後ろまで迫り、“ちょっと〜遅いんだけど〜”的なプレッシャーを与え、坂の中盤で華麗にアタック!!! ※ファンライドなのでは相手は速さを競っていないし、別にプレッシャーも感じてないが、私の中でそういう筋書き

振り返ることもせず、相手の心が完全に折れるまで突き放します。

音速 (13km/h)



気持ちいい!!!!!次の獲物はぁぁぁぁ!!どこだあああぁぁぁっ!!!

血走った目で次の標的を探し、音速アタックを繰り返すことで、どうにか精神の安定を図り、前へ進む原動力を得ます。

そして ゴール( ;∀;)


つらく悲しく長かったライドが、ついに終わりの時を迎えました。

ゴールではIKKOさんが「はじめまして!」と声を掛けてくれ、ふく鍋が貰えると教えてくれました。(下関はふぐのことを、福にかけてふくと呼びます)


リラックスムードでワイワイと談笑している他の参加者から逃れる様に、テント裏に身を寄せます。

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漸く苦行から解放され、手渡されたふく鍋のあたたかさに涙が出そうです。器の中にはふくとたっぷりの白ネギ。

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私、白ネギ、キライ( ;∀;)



*********

ありのままに書き綴った初ライドイベントレポ。はじめは短くサラッと書いて終わるつもりが、書き始めたらダラダラと止まらなくなってしまいました。あの日の私は余程つらかったのだと思います。


結論は…

人には向き不向きがある


このブログをわざわざ見に来て、あろうことかちょっと共感してしまう人は、大抵性格が暗いか、人見知りが激しいか、心が病んでる人です。

これを読んでくれている人の中には、

【以前、ライドイベントに参加したけど全然楽しくなかった。みんな楽しそうにしてるのに、俺(私)はぼっちで最後まで馴染めなくて終わった…でもそんなこと人に言いづらいから、誰かに感想聞かれたら「ま、それなりに」って誤摩化してる。】

って人がひとりくらいいる気がする。そんな君へ。

安心してくれ!私も全然楽しくなかった\(^o^)/



そしてこんな人もいそうな気がする。

【まだライド仲間はいない。イベントには参加してみたいけど、ひとりで参加する勇気はない…。ライドイベントの様子をSNSで見かけると、こんな楽しそうな世界を知らない自分は損をしているのかな、とちょっと悲しくなる】

そんな君へ。

大丈夫!イベントなんて別にたいしたことねえよ\(^o^)/


ひとり参加は性に合わなかったけれど、グループで参加するならまた違うのかもしれません。イベントなら、ルート作りや食事場所決めを誰かひとりが負担せずに済むし、行き帰りの輪行や宿泊も、遠足みたいで楽しそうです。一度参加してみてダメだったから、もう二度と参加しない!と決めつけてしまうのは勿体ないから、なにかきっかけが巡ってきたならまた参加してみるのもいいかもしれないと思っています。ただやっぱり無理はダメね無理は(笑)!


 
 

もう後には引けないっ!勝つのは悪魔かプライドか!? ひとりブルベごっこ200

今年の目標に「ブルベに出てみる」というものを上げてみましたが、果たして私にブルベに参加する走力があるのかどうか。
その検証にひとりブルベごっこを行い、見事タイムアウトでDNFしたのが二週間前。

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悔しさと情けなさ、そしてロングライドに新たな自転車の魅力を感じ、二度目のひとりブルベを決行致しました。えぇ、懲りないオンナです。

コースはこちら
(過去開催されたブルベのコースで、私は博多駅付近からスタートしました。)



前回と同じコースを走るのもなんだか味気ないので、自宅からアクセスしやすい別コースを選択。
獲得標高は多いのですが、走り慣れた道が多く、最高地点にあたる白糸の滝も「脚がもげる」と分かっているので、ある意味安心です。

ブルベのコースは、本当に走り慣れた人が作ってくれていて、“信号や渋滞が少ない、路側帯が広めでトラックに追い立てられることが少ない道”が採用されていることが多い様に思います。ブルベに限らず、今後のライドにも採用したいルートがたくさん。

今回もガミンチョ(ガーミン520)が大活躍!ガミンチョが我が家にやってきてから私のライドは確実に変わったのでその辺りもいずれ書きたいと思います。

スタートは少し遅めの9時。
あまり緊張しない様に、「時間には拘らず完走出来るといいなー」くらいの緩い感じで漕ぎ出しました。

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(今回は写真少ないので、ツイートとともに振り返りたいと思います。)

市街地を抜け福岡ローディーのサンクチュアリ糸島へ。海沿いの風の強さは想定済み。これまで向かい風を避けて、山に行くことが多かったので前回は耐性がなく、風に泣きましたが、今回は大丈夫!心折れない様に、慌てず騒がずクランクを回します。海が美しい。

海風を受けながら、信号が全くない開放的な道をひた走り、今回の一番の山場である白糸の滝への登りに差し掛かった時、Avg.18km。ブルベの制限時間をこなすにはAvg.15km以上をキープしなければなりません。

白糸の滝までは何度か登ったことがあります。だから知ってます。めっちゃキツいって。

とにかくこれまでの時間貯金を出来るだけ守り、AVG.15kmを切らない様に頑張ります。

200mくらい登って…

ゼェハァゼェハァ…こ、こんなに坂ってキツかったっけ(泣)

これまでのヒルクライムは時間など気にせず、途中で写真を撮ったり、見たこと無い植物を観察したり、ツイートしたりと遊びながらだったので、時間に追われるヒルクライムは初経験。なんだかやたらと腰も痛いし。

激坂は無くガミンチョの示す斜度は8.5〜9.5くらい。時速9kmでやっとのこと進んできますが、少しずつ下がっていくアベレージが悲しい。

力が入らず、たまらず自転車を降りること数回。

はっ!!補給も足りてないかも?!
普段よりも早いペースで来たのでうっかりしていましたが、これまで65km走って175kcalの補給食ひとつのみ。慌てて持っていた板チョコ半分を食べました。
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「どうか登りが終わるまで、AVG.15kmを切らないで〜」祈りにも似た気持ちで、半ベソかきながらなんとか登頂。AVG15.8km。

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なんとか守り抜けたー(´;ω;`)

その後もおかわりヒルクラで顔色が青紫色になりましたが、これもどうにかクリア。

ここで補給問題が勃発。完全に手持ちの補給食が足りていません。この後の三瀬峠までの間に、物産館があったはずなので、どうにかそこまで持ちます様に…。

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物産館に辿り着いた時は、もう本当にヘロヘロでした。

メロンパンとカレーパン!!
生き返るー!!!!!
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しかしここでサドルを降りて、のんびり休憩することは許されません。前回はAvg.15kmがどれくらいのペースなのか分からず、休憩を多く取ってしまったことも大きな敗因のひとつだったので、今回は「出来るだけサドルを降りない」を誓っていました。カレーパンをポケットに入れ、メロンパンは半分握りしめながら、食いちぎる様にして、ヨロヨロと三瀬トンネルまで登ります。

なんでこんなことしてんの(笑)ひとりで(笑)

三瀬峠を下ったあたりで100km。はぁ〜これで半分か…。でも普段のライドならこの倍の時間をかけているので、頑張れば私でもこんなに速く100km走れるんだな(あくまで自分比)と妙な充実感と達成感があります。

そのまま平坦かと思いきや、微妙なアップダウンを繰り返し、太宰府に着いた時には再度ぐったり。

常時ハンガーノック気味な私の頭に悪魔の声が囁きます。

「YOU もう結構がんばったじゃん。もう家、帰っちゃえよ〜。ここから近いじゃんよ〜。」

しばし立ち止まる私。

130km…。普段より多く乗ってる…。充分乗ってる。
「ファンライドだった」ってことにすれば…。

否!!!!!!

ツイートしてしまったんだ!!200km走るって!!がんばれって言ってくれた人もいるんだ!!ここで「やっぱナシで〜」なんて格好悪い!!
口ばっかしのショボい奴wwwってなるのは嫌だぁぁぁぁ!!



もう後に引けない!見せてやろうぜ30over女の散り様!!

ささやかなプライドが肉体の限界をほんの少し超え、続投を決意。
ここから先はJRへのアクセスも悪いため、途中でDNFして輪行に切り替えるのも至難...。最後まで行くしかない。

そんな決意から5kmで目の前に現れし米の山峠 (305mup)

死んだッッッ!!!!!

斜度10%を超えるような箇所はなく、普段であれば足つきなしで登れる峠ですが...。

鉛と化した大腿四頭筋、液状化した体幹ではインナーローでも進めない...。

堪らず足を着く度に、

(くそっ!許すまじ!坂、許すまじ!私がユンボを買ったら、真面目にお前ら平にしてやる!綺麗に整地したあと、上から目線で指差して「あれれwどしちゃったわけw 君、平ぺったくねwww?」って笑ってやる!)

自分でも知らなかったどす黒い狂気に身震いしながら、なんとか米の山峠をクリア...。

カレーパンが消化されずに胃の中でもたついてるので、何か食べる気にもならないけれど、カロリーメイト(チーズ)を少しづつ流し込み、平地を進みます。これまで食べてきたものを思い起こしても、補給が足りてないことは明らか。今まではライドの途中でランチをしっかり食べてたので、それほど補給にはシビアでなかったのですが、サドルを降りれない以上、持ち回る補給食にはもっと注意を払っていかなければならないと、溶けかけた脳に記憶します。

時刻は18時を回り、だんだん日が暮れてきました。薄暗くなるに従い、気温も下がり始めました。 周りのだだっ広い田んぼが、ただの“黒い空間”に変わり、遠くに見えていた山の稜線が夜の闇に滲んできます。

怖えええよ(TдT)!!

しかし心細さと裏腹に、妙な高揚感が沸き上がります。

視覚からの情報が失われると、他の感覚が鋭くなるのか、アスファルトから伝わる振動で震える指先や、自分の息遣いに合わせて収縮する肺、鼻腔を通り抜ける濃い緑の混じった空気の温度さえも、明確に感じられる...。感覚が研ぎ澄まされ、日常生活で散漫になっている精神が、静かに一本に整ってゆく...。
言葉にするのは難しいのですが、心細さとドキドキを胸に抱え、頭は冷静にしんと静まっている不思議な感覚です。ロードバイクで出かけると非日常のオンパレードですが、夜の田舎道はその極みではないかと思います。

日は完全に暮れても、まだ夜7時。仕事終わりの地元の人の車が時折通り過ぎ、人の気配にホッとしたりを繰り返して、漸く150km。

前回DNFしたのが150km地点。ここからは未知の世界です。

(あと50km、3時間ちょっと...どうにかいけそうだ)

しかし非情にもガミンチョが告げてきます。

「アト、120mupシテネ☆」

(・・・・・・。)

もう悪態つく気力もないので、ただライトの照らし出す路面を、虚ろな目で見つめながらクランクを回すのみ。もうキツいとか、苦しいなどとは感じません。



そして180km。もうゴールは目の前。残りは平坦。

ここから... 記憶がありませんwww

たぶん自転車を漕いだのだと思います。もしくは昇天しかけて、天使に牽いてもらったのかもしれません。どこをどう走ったのか…覚えていません...。

そろそろかな、とガミンチョのバックライトをつけてみると、201kmに差し掛かるところでした。

ゴール!! 

時間12時間44分 Avg.15.8km
(ブルベ200kmの制限時間は13時間30分)


家までのんびり帰り、最終結果はこちら

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正直、私の基礎体力、ポテンシャルでは200kmを走り抜くには一歩足りない感がありました。どうにか完走することが出来たのは、途中で戴いたリプライやいいねがあってこそだったと思います。誰にも言わずに独りでトライしたなら、悪魔の甘いささやきに誘われて間違いなくやめていました。帰り着いてからもヘロヘロであまりお返事できませんでしたが、ぼっちローディーの無謀な挑戦にお付き合い頂きありがとうございました\(^^)/

走り終えてよく分かったのはブルベの制限時間の巧妙さ
200kmの制限時間は13時間30分。Avg.15km。 私のように平坦25~28km/h、登り8~9km/hの弱き者も、サドルを降りない工夫をして、補給も休憩もサドルの上とし、クランクを回し続けれる努力をすればクリアすることの出来る時間設定が憎いです。

またロングライドにあたり具体的な課題も見えて来ました。 先ずは補給食。自転車を降りないためには補給食をある程度持ち回る必要があるのですが、それをどこに入れるか。ウエストポーチはあまり重くすると腰が痛いし、サドルバックに入れると、いちいち自転車を降りて取り出さないといけない...。装備の見直しが必要です。

また自転車を降りないと言っても、そのサドルに問題あり。前々から気になっていたお股の痛みが、ロングライドで顕著に現れてきました。痛くて漕げないという訳ではないのですが、圧迫痛による居心地の悪さにストレスが溜まって仕方ありません。本格的にNEWサドルを探す必要があるようです。
(前後しますが、このひとりブルベの数日後、購入したサドルのインプレはこちら )

何はともあれ、200kmを走り抜き、次は本番!といきたいところですが、春に前泊不要の福岡発200kmが見当たらないので、もう少し先になるかもしれません。まだ少し不安要素も残るため、あと二、三回はひとりブルベごっこを開催しようかなと思います。 その際、お暇がありましたらまたTwitterでお付き合い下さいませ(*´∇`*)

オール博多弁☆クレメルとファンライド 曽根田林道と江川ダム(前編)

いつものライドレポを博多弁で書いてみようっち思ったっちゃけど、なかなか難しくてね。方言って結局話し言葉やん?しかもタメ口じゃないとうまく出らんの。

だけね、今回は「遠方から来てくれたあなたに私の好きなルートを紹介する」って、設定にしてみました。博多弁も年齢層や地域によって言い回しや強弱が違ったりするんやけど、これは誇張した博多弁じゃなくて「私が普段話すコトバそのまんま」です。(ちなみに私は博多弁と北九州弁のバイリンガル。時々混ざる)

ではライドをお楽しみください。

**************


あ、ども。おはようございます、クレメルです。
いつもTwitterではお世話になってて...へへへ...なんか直接会って話すと変な感じやんね。ちょっと緊張するなー。へへへ。朝早くからこっちまで来てくれてありがとう。…ん?あぁそうやね、関東に比べるとこっちは日の出が一時間くらい遅いからねー。もうすぐ明るくなるよ。じゃあ、輪行解きよる間に、私コーヒー買ってくるね!ブラックでよか?

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今日は私のお気に入りのコースを紹介するね!

はい。これ。



福岡一の観光地、「太宰府天満宮」

私が大好きな林道「曽根田林道」から「夜須高原(標高約420m)」までヒルクライム

みなみの里で「鶏手羽」食べて

私の心のオアシス「江川ダム」


はい。じゃあ準備はよかですか?

出発٩( 'ω' )و 


博多駅から太宰府天満宮までは、まぁまぁ車が多いっちゃね。でも、天満宮までは、そんなに遠くないから。
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ほらね。すぐ着いたろ?

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太宰府天満宮は学業の神様 菅原道真公を祀ってて、全国から合格祈願の人がお参りに来るんよ。二月には梅の花がめっちゃ綺麗なん。

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まだそんな走っとらんけど、折角やけ梅が枝餅食べようよ。焼きたてをその場で食べれるよ。
一個120円。
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私のオススメは参道入り口にある松屋さん。お店が込んでない時は、お茶をサービスでくれたりすると。お店の奥は綺麗なお庭があるよ。

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あ!今日は梅昆布茶やん!!ラッキー!!

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ね?ね!焼きたてやしさ。おいしかろ?

梅?入っとらんよw 餡子だけ。 ふふふ、それ時々勘違いされる。うーん。ごめん、なんで梅が枝餅っちゆうかは私も知らんw


太宰府抜けると、車が少なくなるけ走りやすいよ。
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ねー。なんか特に何があるってわけでもないんやけど、田んぼとか畑とか見ながら走る乗って気持ちいいよねー。

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この辺、ぱーっと空がいっぱい見えるけん、好きっちゃね。

あとさ、伝送線が好きなんよ。かっこ良くない?・・・あれ?そうでもない?やっぱり伝わらんかぁ?笑
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ここからちょこちょこアップダウンはあるけど、そんなにきつくはないよ。

てかさー、そのボトルかわいかね!どこで買ったと?洒落とんしゃー!・・・マジで?ネットで買えるんやん!お揃いしてもいい?・・・へへへ。帰ったらすぐ注文する♪
 
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ここからヒルクラ始まるよ。曽根田林道の入り口。がんばろー(ง`0´)ง シャッ
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ちょっと暑くなるけん、上着ば脱ご。
はい、あめ、あげる。
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九州電力の脇を抜けていくよ。
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かっこよかー。 ちょw「はてな?」みたいな顔でこっち見んでよw
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この林道、すごい好きなんよ。何がいいっち、ほら、見て、このジメジメっとした感じww
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晴れてても暗くてジメッとしとるんちゃ。性格が暗いけ、こういう所が落ち着くと。
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斜度はずっと基本9%台。たまに10〜12%。MAX14%!!
あぁぁぁもう、きつかヽ(`Д´)ノヒルクラっちさ、バカと思わん?何で、こげんことすっとやろーww ・・・いや、坂、好きやないよw それは誤解!あぁぁあ、しんど!!なしかなーもうこれ!!あーもうムリ。あぁぁぁぁ~( ;∀;)

川の音がするのっち良くない?ホッとするわぁ。夏に来た時給水忘れとって。ここの水がぶ飲みしたもんねww
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苔が好きなんよー。小さい植物が、好きでさぁ。昔から。
見て見てー。可愛いかね。
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よぉーく見るとちっちゃい葉っぱが、さらにちっちゃい芽を出しとったりするやん?バリ感動せん?・・・え?分かってくれる?そやろそやろ!!
カメラ買ってから更に近づいて観察するようになったんよ。山頂からの絶景もいいんやけど、こうゆう小さい生き物見ると、なんかねーがんばろーっち、思うんよねー。へへへ。

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あぁぁ~そろそろ頂上

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着いたー( ´ ▽ ` ) おめでとう私たち!

夜須高原公園!休憩しよ!
自販機とトイレあるよ。

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ここね、紅葉の時期キレイなんよ。
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じゃあこれから下り。下りきったらみなみの里で補給しよ!

お楽しみの手羽先の唐揚げが待っとるよー。あとね、筑前煮もおいしいと!その後は、江川ダムね!すっごい綺麗やけ、楽しみにしとってね ☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+. 

(つづく) 

魔人の坂と遭遇!ゆるポタ王国の秘宝を探せ!平尾台で走馬灯ライド

福岡県北九州の南に位置するカルスト台地
平尾台

「男の価値は乗っている車で決まる」と言い切っていた糞ビッチ時代
によくドライブに来た甘酸っぱい思い出を持つこの地に、まさか自転車で来ることになろうとは、当時、天地がひっくり返っても想像出来なかったでしょう。
 
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博多〜門司までの片道ライド。
 
愚かで愛らしかった10年前の自分自身を振り返りながら、自己最長となる150kmの走馬灯ライドです。
 

緩やかな八木山峠をさくっとクリアして、ダウンヒルに入り始めたその時、右手に

(;つд⊂)ゴシゴシ

  え?
 
(;つд⊂)ゴシゴシ
(;つд⊂)ゴシゴシ
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
((((;゚Д゚))))
異世界へ続く道が!!

もちろん行く必要はないのです。ルートには入ってないので、気づかなかった振りをして素通りすることも出来るのです・・・。

 
行ってみましょう!! 

逆走になるので車道を利用することは出来ません。坂の真下、助走ゼロからのスタート。
 
路面の◯印にもう既に自律神経が不安定です



おりゃあああああ〜 !!

あああ"あ"あ"あ" Σ(´д`;)
あははははは (゚∀゚)アヒャヒャ
あわわぁwfdかgkれ ヽ(TдT)ノ
 
テっ

誰だー!!!
こんなもん作ったのはヽ(#`Д´)ノ!!
分度器もって出直してこい!!!!

 
半分くらいでほぼ立ちゴケ。恨めし気に見上げてもその先に何があるのか、木々に遮られ見ることは出来ませんでした。

でも大丈夫、私には分かっている。この先にあるのは天国の門

ちょっwwww
怖くて降りられないwwwww
歩いて降りるのも怖いwwwwww

人は己の肉体と精神の許容範囲を超えると笑うのだな。
 
またひとつあまり公にされていない人体の不思議に迫ったところで、先へと進みます。


八木山峠を越え、飯塚を通過して北九州市に入ったところで、鱒渕(ますぶち)ダムでダムカードをGET!
 
サイクリングロードがあるようです。
あまり人が来ていないのかな?落ち葉が多いです・・・。

案の定、進むに連れて落ち葉や枯れ枝が増えてきました。
せっかく良い道なのにもったいないな。
滑らないように気をつけながら、のんびりと森林浴を楽しんでいると・・・。
 
右側に側道が・・・。


アハ アハ アハハハハ
なんか斜度がおかしいのがまた出てきた
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノ \ / \/ \ 

もうこれは明らかにおかしい。
あぁなるほど、世の中のすべての坂が人のために存在すると考えることが、そもそも人間の傲慢さだな。これは人間のためではない、満月の夜かなんかに異世界から召喚される魔人のための坂なのだろうな。

 行ってみましょう!!!
 
せいやっ!!!
ズルっ
うわっっ!!!!!!
 
ゴテっ

3mで後輪すべって走馬灯が見え、危うく帰らぬ人になるところでした。ちょっと膝小僧を打ちましたがw
やはりこれは魔人専用の坂でした。
 
 
ふざけてばかりいたので予定よりスタートが遅くなってしまいましたが、平尾台ヒルクライムスタートです。


斜度は10%超えるところはおそらくないのではないでしょうか。もうここまでで80km走っていて、途中の冗談みたいな坂にHPを削られてしまっているので、体感斜度はあてになりません。
平日の昼間なのでほとんど車の往来はなく、道も綺麗に整備されているので登りやすいです。



車では何度も登った道ですが、自転車で来るのは初めて。愛機とともに、自分の持つエネルギーだけで登って眺める景色と、エアコンの効いた車内から眺めていたそれは、似て非なるものです。

汗を滴らせながら、
 あ〜あ
暑いね〜
坂きついね〜
なんでこんなことしてるんだろうね〜
とぶつぶつ言いながらも充実感に満たされるのはなぜだろう。

休憩所、到着!!

アクエリアス本日これで5本目。私の身体、大丈夫?人間って一日にこんなにアクエリアス飲めるものなの ?







小休憩のあとは、いよいよカルスト台地の大自然に突入。

この開放感!!!!



心の赴くままクランクを回し、奥へと進むと天然記念物に指定されている千仏鍾乳洞があります。


【昭和10年、国の天然記念物に指定。この大鍾乳洞は、幾千万年の永きに渡り、カルスト台地の雨水によってつくられたものです。
洞内は四季を通じて気温16度、水温14度で、夏は極めて涼しく、冬は暖かであります。
照明設備は入口より900mまであり、老人や子供も容易に深勝することができます。
本洞は、480mから先は地下の小川の中をジャブジャブ歩いて探検気分が味わえる体験型鍾乳洞です。】 だそうです。 

階段を下った先にそれはあります。
 

小学生の頃に家族で来て楽しかった思い出がおぼろげにありますが、大人になってからここから先へは行ったことがありません。思い出の場所・・・入口だけでも見たいなぁ・・・。しかし鍾乳洞の入り口へは、かなり下まで徒歩で行かなければならないようです・・・。

 
行ってみましょう!!! 


 

入場料大人ひとり 800円
ランチ一食分か う〜ん
 
ちょっと落ち着いて考えよう。
サイクルジャージで汗だくのヘルメット被ったいい歳した女が
ひとりで鍾乳洞へ?
本気で?
 
・・・・・。

 
行ってみましょう!!!
鍾乳洞の半分は地下水が足首くらいまであるので、無料のスリッパを借りて履き替えます。
 

我、勇者クレメル。
失われたゆるポタ王国の秘宝を探し出し、この世に平地を取り戻そう!!(脳内劇場開演)


人ひとりがやっと通れるくらいの場所や、頭をがっつり下げないと通り抜けられないところなんかもあり、探検気分が盛り上がります。




平日の15時過ぎで、大きなカメラを抱えたお兄さんが一人撮影を楽しんでいたのと、家族連れとカップルがそれぞれ一組ずついただけで周囲は静か。自分の足音とどこかで流れる水の音が、鍾乳洞内に反響して神秘的です。
水ゾーン
キター(・∀・)!!
つwめwたwいw!!!!

薄暗い鍾乳洞中でも、足元流れる水がとてもに澄み切っていて綺麗なことが分かります。
 
ジャブジャブと水の中を進んでいくのですが・・・。
 

冷たい。
・・・・冷たい。
冷たすぎるー(ノ`Д´)ノ
!!!!!!!!
 
汗だくで登ってきたので、涼しい鍾乳洞内に入ってからは汗冷え気味。その上、流れる水は氷水のようで骨まで震えます。
まだもう少し先があるようですが、もう無理、限界、冷たすぎるわ。
 
千仏鍾乳洞 DNF
 


勇者クレメル。危険なトラップや、命がけの敵との戦いでではなく、水が冷たすぎて撤退という勇者界を震撼させるヘタレぶり。


再び草原を抜ける風に靡かれながら、幾千万年悠久の時経て創られた大自然の神秘に思いを馳せる自分に酔いしれるナルシストイベントを完了した時点で走行距離は約100km。
 


平尾台、絶対また訪れたい!!と思わせてくれる美しく楽しい場所でした。
どこかに隠されたゆるポタ王国の秘宝を探す旅はまだまだ続きます。レベル上げして再戦したいと思います。

ここから門司までは勝手知ったる道。残り距離もまだまだあるので、多少遠回りになっても平地を選び、母校を眺め、学校帰りに立ち寄った本屋の前を通り過ぎ、地元で人気のたこ焼き屋の店先でソフトクリームを食べたりしながら、のんびりとゴールを目指します。

生まれ育った思い出のたくさん詰まっている土地を、その当時には存在すら知らなかったロードバイクで走るのは感慨深いものがありました。
 
博多から北九州を往復するにはまだ私の脚力では無理なので、門司の友人宅で一泊させてもらい、翌日帰宅しました。
 
友人「は?本当に自転車で来たと?」
私 「うん。」
友人「頭おかしいね」
私 「うん。」

corratec DOLOMITI に乗ってます。 貧乏・貧脚・貧メンタル。激坂手前ですでに半泣きですが、愛機 蜂蜜号と楽しくライドしています。小心者な昭和の女。ぼっち活動を得意としています。 どうぞ仲良くしてください。
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