ロングライド

初ブルベ300km〜最終回!!台湾に嫁にいこう


imageなぜだ…ゴールはもう間近なのに…。
なぜブルベの神はさらなる試練を私に課すのか…。


ガーミンが不機嫌。
ルート表示が使えない。
死。


残り70km。試走はしていますが、しっかりとルートを覚えているわけでないので、やはりがガーミンがないと不安。

歩道に避けて、ガーミンを首を傾げながらピコピコ弄っていると、後ろから来た男子ローディーが『OK?』と尋ねて来ました。

ガーミンの調子が悪くて…と答えると、コッチコッチとジェスチャーでついてくるように示してくれました。

imageあ、日本の人じゃない(気づいた)



どうやら私が佐世保バーガーに寄り道して、ルートに戻った直後だったので、それも相まって道に迷っているように見えていたのかもしれません。


imageチャイニーズ?コリアン?




『タイワニーズ』


よく見てみてると、ヘルメットの下には謎のバンダナ。使い込まれたクラリスのコンポ、リアにつけられた小さな荷台に巻きつけられたスーパーのビニール袋……


image(本物だ、彼は本物だ!ついて行って間違いない!)



勝手な想像ですが、彼は英語も日本語も出来ないようだったので、留学や仕事で日本に来たのではなく、このヘブンウィークという九州一周 SR獲得ブルベのために、来日しているのではないかと思われます。

ペースは落としてくれているのでしょうが、自己最長の230kmを越え暑さでもやられ気味な為、徐々にちぎれてゆく私。それでも彼は、交差点などの道がわかりづらい箇所では止まって待ってくれています。


image台湾に嫁ごうかな



佐世保のアミューズメントパークであるハウステンボスについた頃にはガーミンも復活してルートを示すようになりました。さっきの不調は一体なんだったのか?
これ以上私のペースに付き合わせるのも申し訳ないし、ルートもこのあとは迷う箇所もないので、身振り手振りで


imageハウステンボス、私、アレ、知ってる。この道、知ってる。私、大丈夫!先にどうぞ。ありがとう。(なぜかカタコトの日本語)



と伝えると、台湾からの騎士(ナイト)は『OK!』とだけ言い残して、去って行きました。


意外なところでハートフルな国際交流が楽しめ、テンションも上り、時間貯金もあるので補給にアイスコーヒーをがぶ飲み。

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image生き返る〜






しかしここからまともな記憶がありません。




坂がクソ

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ひたすら、ただひたすらにアップダウン。

交通量も多く、車道も狭い。景色も面白くない。



imageマジ、クソ
(2800万回ループ)


浮かんでくるのはそのひと言のみ。


人は250km越えると品性を失うようです。


品性下劣なまま、泥のような顔色で諫早に到着。

300km ゴール

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ブルベカードとレシートを提出し、フォトチェックポイントの写真を提示して、無事認定。

ブルベのメダルは思っていたよりも重みがあり、300km本当に走ったのだなーという実感が湧いてきました。



なんとなくの思いつきで走ってみた300km。ブルベというロードの世界において、変態の極み(褒め言葉)を垣間見て、奥の深さを痛感しました。人と争わず、淡々と自分のペースで走れるブルベは性格的にあっているような気もしました。でもやっぱり夜は布団で寝たいし。


帰りの電車の中では、疲れた胃に何か入れなくてはと、大好きな苺とビールで乾杯。

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苺ふた粒と、ビール三口飲んだところで、眠りに落ちました。


とりあえず、1ヶ月間はロード乗らなくてもいいや




初ブルベ300km〜 草木も眠る丑三つ時の戦いとハンバーガー

〜これまでの話〜

ブルベの人のコスプレで参加した300km。集合場所ではガチ勢の中で駐車場の壁になり、VOLT800がご臨終でDNFの大ピンチ。誰にも頼まれていないのにひとり勝手に七転八倒を繰り広げ、漸く100km走りきりました。

↓ここまでの行程

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VOLTが蘇生して身も心も快調。呼子まで多少のアップダウンはありますが、海岸線を中心に潮風に吹かれながら気持ちよくクランクを回してきました。



PC2のコンビニに無事到着。深夜0時を越え、食欲はありませんが、あんぱんやおにぎりなど補給食を買い込みます。

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PC2を過ぎると、本格的な山間の田舎道にステージは移ります。


小さな稲が植えられたばかりの田んぼの水面に、白い月明かりが反射しています。丸い月は大きく近く、アスファルトには私と蜂蜜号の影が濃く落ち、聴こえてくるのはカエルの鳴き声とラチェット音。


草木も眠る丑三つ時。街灯も乏しい山間の道にひとりきり。

こう見えても(?)怖がりなところがあるので、普段であれば夜の山なんて走れませんが、今日は案外平気。時々ふと恐怖心が顔を出すことがあっても、その場にいれば数十分以内に後続の誰かがやって来るという安心感が、小さな恐怖心を振り払ってくれます。

昔ブルベをよく走る人に、夜道は怖くないですか?と尋ねたら、「一人だったら怖くて走る気にはならないけど、ブルベだと同じ道を走っている人がいると思えて怖くなくなるし、元気が出る」と答えてくれました。あれはこういうことだったんだなーと納得しながら、前へ進んで行きます。


そんな中、それは突然に訪れました。




imageめっちゃねむい




アップダウンが続く道で、下りは気が張っているので大丈夫ですが、上りになる度、6km/hなので緊張感も途絶え、強烈な睡魔が襲ってきます。

そして眠気からくる不機嫌


imageてか、なんで夜中の3時に自転車乗ってんの?
夜は布団で寝るのが人として正しい在り方なんじゃないの?
なんで自転車漕がないといけないわけ?あり得んし!!眠いし!!!!!


300km、制限時間20時間、“ちょっと頑張って徹夜する”くらいのイメージでいたので、仮眠を取るという発想がそもそもありませんでした。しかし、この時点で1時間くらい貯金があったので、15分間くらい座って目を閉じるだけでも、休憩を取った方が良かったかもしれません。


スヤァ(-_-)zzzとイライラ( *`ω´)を繰り返すこと一時間。コンビニなど皆無の山の中、自販機のコーヒーをカフェイン摂取するためにガブ飲みしたいところですが、トイレが近くなるのも問題。冷たいコーラでなんとかシャキッとした顔を繕っていると、空が白んできました。



ライド中に迎える初めての夜明け。


きっと感動があるに違いないと期待していましたが



image夜明けか…ふ〜ん




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西側を走っていたため、朝焼けに出会えなかったからかもしれませんが。


空の色が変わってきたなーと思ったのもつかの間、あっという間に二日目の朝を迎えました。

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ちょうど良いタイミングで久々にコンビニを目にし、朝食タイム。

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ずいぶん走ってきたなーという印象がありますが、それでもまだ半分くらい。
結局一番心配していた夜間走行も事無きを得、山中の気温もウインドブレーカーも不要な程でした。


二日目も天気は上々!

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imageてか、暑い



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グループライドで訪れたことのある平戸大橋を越え、PCにて簡単に補給食を買い込み、ゆっくり座る間も無く先へと進みます。


image弱き者は脚を止めることを許されない。

厳しい、厳しいぜブルベ

日が昇るとともに気温もぐんぐん上がり、顔をしかめる暑さです。


それでもフォトポイントである神崎鼻公園では思いがけず美しい海と出会い、テンションUP!!

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昼頃に漸く佐世保に到着しました。

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貯金は一時間半。ここまで頑張って時間貯金してきたのには、一つの目標があったからです。


image佐世保バーガーが食べたいのじゃ


ブルベを走る人々のブログを見てみると、多くの人がブルベの途中ご当地の美味しいものを食べている様子。これぞロングライドの楽しみと言えるでしょう。私もなんとか時間を作って、せめて佐世保バーガーくらい食べたいと考えていました。

あまりルートを外れることなく立ち寄れる佐世保バーガーのお店を、事前にリサーチしておきました。

ただ問題は


image全く食欲がない




睡眠不足と暑さと疲れから、食欲ゲージはマイナスに振り切れています。胃が固形物を一切拒否。


imageもうこうなったら、一口齧ればそれでいい。なんならハンバーガー片手にそれっぽい写真が撮れればそれでいい。

意を決して、横道に逸れますが


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imageめっちゃ混んでるww あ、もういいやww



食うや食わずで作り出した一時間半のマージンを列に並ぶことに費やす気には、到底なれず、敢えなく退去。


佐世保バーガーだけを心の支えにこれまでペダルを踏んできたのに…




ポキリ




心が折れた音がしました。


200kmちょっと走ってきて私は大きな勘違いをしていたことに気づきます。

今回のブルベ、最高標高はスタート直後の八木山峠300m。大きな峠はそれだけ。
だから大したことはないと…。

スタート〜100km
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これで大きな山は越えた…あとはマイペースでくるくる回せばなんとかなるだろうと思っていました。

が、しかし






100km〜200km
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image平地が無いwwwwwwww

そしてこのあと待ち構えている200km〜ゴールまでがこちら


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image死にたいwwwwwww


300kmトータルで高低差を見るとぎゅっと縮小されるから、一番大きな八木山峠だけが目立ち、高低差100m程度の上りは平地のように見えてしまいます。しかし100km単位で区切って見ると、いかに後半のアップダウン激しいか!!高低差が小さいため、ダウンヒルで休む間も無く次の上りが始まる、まさに地獄



そして、ここでガーミンに異変が!!!

正しいルートを走っているはずなのに、ナビ機能が反応しない!!!


残り70km



〜次回、ブルベ300kmの軌跡 ついに!最終回!!〜

初ブルベ300km挑戦の軌跡〜ポンコツの立志〜


2018.4.28 ~ 4.29


ブルベ300km 完走しました。


自己顕示欲の権化である私が、誰にも言わずに、ひとりで。



初ブルベ完走までの軌跡をここに赤裸々に綴っていこうと思います。
(いつもライドレポは長くなりすぎて書いている途中で飽きるので、細かくアップしていきます)



〜 ブルベ参加のきっかけ〜


ただの思いつきです。


最近私はこんな思いを抱えていました。


image「楽しむ」と「挑戦する」を同時に出来るのが、スポーツの良いところ。「楽しむ」という側面はグループライドや単騎探検ライドなどそれなりに充実しているように思うが、「挑戦する」というのはどうだろう…。そう言えば、日常生活も含め、最近何かに挑戦したことがあっただろうか?



image気候も良くなったしナイトライドしたい。以前迷子になって、山の中で日が暮れてしまったことがあったな。暗くて怖かったけど、静かで美しくもあった。一人で行くのは危ない。かと言って付き合ってくれる人もいないし。


      
image私の周りはキャラが濃い。グループの中に「ストラバの人、レース勝つ人、ダンシングの人、クライマー、スプリンター、メカニック、アニオタ、カレー通、美尻」等…揃いも揃っている。その中で私の肩書きは、強いて言えばツイッターの人。ダメだ、私も何か特色を出さねば、モブ確定だ!



なにかに挑戦したい、ナイトライドしたい、キャラ立てしたい、そして何よりドヤりたい……



imageそうだ!!ブルベに出よう!!!




このような流れから、AJ福岡のサイトを見てみると、GWに日程と集合場所が合うコースが見つかりました。



ただ問題は



image300kmか…。




私の最長ライドは240km(福島ライド)。しかしそれは時間制限など一切ない中で、遊びながら走った結果、走行距離が伸びてしまったというものです。過去ひとりブルベごっこをしたことがありますが、AVG.15kmを守り、200km走ることがいかに過酷であるかは身を以て体験済みです。その上、今回は自己最長記録を大きく上回る未知の領域300km。


image完走できる自信ない( ;∀;)





image誰にも言わずに参加しよう。
リタイアしたら、そのままなかったことにしよう。




思い立ったが吉日。AJ福岡のHP確認した翌日には、スポーツエントリーから申し込み完了しました。

参加費1,500円➕クレジット決済200円=1,700円



imageわー!!!申し込んじゃった!そうかそうか、あと三週間後、私、ブルベに出るのか!300km走るのか!!大丈夫かな?トレーニングとかしたほうがいいのかな?何を持っていけばいいのかな?あわわわわ


挑戦する、その決意をした瞬間から、世界は色を変えた!!!





予告

次回のきみと激坂は「クレメル、ブルベに向けて準備する」の巻




ついに上陸 平地なき島!禁断の果実を食べて森へ還ろう。福島240km(後編)

前回のあらすじ〜

二年前の手記により過去の記憶が呼び覚まされ、新たなチャレンジ精神に火がついた。

「もう、か弱く儚い私は、消えた」

目指したのは佐賀県の端に位置する(追記:長崎県松浦市) 福島。
しかし福島手前であるにも関わらず、既に走行距離は110kmを越え、距離感が崩壊。家を出てから7時間。パンクの憂き目に遭いつつも、赤い橋が目の前に現われた。「嗚呼、ついにかの地が…」
島をぐるっと一周、県道103号線に沿って時計回りに回予定なのだが。


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204号線をひたすら進み続けると、ついに福島への看板が見えてきました。

ヤッホォ〜

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imageようこそ福島ってへって書いてある。
えぇ、ホント。こんなとこまで、ようこそお越しになりましたよ。


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橋を渡ってすぐの場所に、観光案内の看板がありました。左側には名所の写真が並んでいます。

ただの目的地に設定しただけで、観光なんて期待していなかったし、下調べもゼロですが、予想外に楽し気な島みたい。特に「棚田」が気になります。あまり眺めていると、行きたいところが増えすぎて、ウロウロしているうちにタイムアップという自体になりかねませんので、無理はせずガミンチョと流れに任せて寄れたら寄ろう。無理なら今度。というスタンスで走ることにしました。

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車はおらず、信号もない。厚めにかかる白い雲が、強い日差しを遮ってくれて、ダラダラ汗をかくこともなく快適ライド!!グロスAVも15km台に戻り、時間のゆとりも出てきました。


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ただ、ちょっと気になるのが、これまでの獲得標高。すでに1241m?


imageえ??山は無かったはずなのに?一番高い峠でも230mくらいなのに?



ガーミン壊れた??


いえ、そうではありません。この時はあまり自覚がなかったのですが、特に呼子(よぶこ)以降、地味ぃなアップダウンの連続だったのです。

このような↓
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交通量の少なさや、路面状態の良さから、精神的な疲れは出ていませんが、肉体的には充分に削れています。その証拠に、結構踏んでいるつもりなのに25km/h以下しか出ていません。しかし、未だその事実に本人は気づいていません。


imageあれ、思ったよりなんか進まないな〜。



ガーミン壊れた??


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あ!!!!!!

大山展望台 3kmって。


image……。


なぜローディーは展望台と名がつくものには、行かねばならぬと血が叫ぶのか。


ここまで出番が少なかったこの人にも聞いてみましょう。

imageルートからは外れるんだけど、展望台があるんだって…。



imageまさか、ひよるクマ?



展望台までたったの3km。所詮血塗られた道だ!!!!!!

冷静になって考えましょう。登りの3kmは結構な距離です。しかし120km走り、距離感が壊れた私は「なぁに、たかだか3kmだ。わはは」と血迷ってしまい、ルートを逸れて矢印の指し示す方へ。

登り始めて20m

ヤバいにおいがするwww

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暗いwww

これ完全にあかんヤツじゃないのかww

スタート直後の深い緑のトンネルに、恐れおののきつつも、今更引き返すわけにも行きません。ガーミンを見るゆとりもなく、斜度は分かりませんが、精神的にも肉体的にも体感斜度は25%

imageぜぇはぁぜぇはぁ…。半分くらいは登ったかな…。



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imageは?あと2.5km? 500mしか登ってないやんwwもう家に帰りたいww


泣きごとを言っても距離が短くなるわけでも、斜度が緩くなるわけでもないので、感情を切り離し、ひたすら3m先の地面だけを見続け登ります。

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残り0.8kmの看板を過ぎると、目の前が開けて斜度も緩くなり、ゴールの兆しが

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大山展望台到着!!

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imageう、うん。まぁなんていうか。そんなに…。たいしたことないねww



下山!!!


元のルートに戻り、103号線を道なり4kmほど先に、気になっていた棚田はある様です。

ここで悲しいお知らせがあります。
当然ですが棚田を棚の様に見るには、下から見上げてもダメです。上からそれらを見下ろせる位置でないと、美しい棚田は見ることが出来ません。

ということは


imageまた登るんかい(怒)!!!!

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嫌がらせに近い地味でじんわりとしたアップダウンを繰り返し、進んだ先に目にしたものは





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よきかな\(^o^)/


「土谷棚田」日本の棚田百選にも選ばれているようで、9月に行われるという「火祭り」の写真は何とも幻想的。


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祭りの時はたくさんの観光客が訪れるそうですが、ロードでならば渋滞知らずで来れそうです。その場合はどこかに一泊するか、徹夜で自走で帰るかになりますが、絶対見に来ようと心に固く誓いました。

夕日が沈むのをこのまま眺めていたいですが、そうもいかないので前へと漕ぎ出します。なんといってもまだ全行程の半分程度しか走ってないのですから。

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意外にも見所の多い福島、美しい棚田もさることながら、もうひとつ私を驚かせるものは


image平地がなくね?


航空写真をぼんやり眺めただけで、海沿いの平坦を潮風に吹かれつつ爽やかに周回するというイメージが出来上がっていましたが、実際の103号線は海沿いからは少し離れており、高台を上ったり下ったり。高台からなので、棚田も美しく、水平線は遠くに見渡せ、眼下に小さな漁村が見下ろせるわけですが…

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image頼むから、上らせるなら下らせるな!下らせるなら上らせるな!!



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103号線も島の半分を過ぎると急に道が細くなり、もう完全に山の中

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棚田のところにあった自販機で給水しておくべきだったのに、まだいっか、が災いしてボトルはほぼ空。補給食の羊羹に手を伸ばしたいが、喉が渇きそうなので、この坂の島を脱出するまでは耐えるしかなさそうです。

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ハムストリングの悲鳴に耳を塞ぎ、絶え間なく襲い来る渇きに喉を掻きむしりながら上っていると、周辺の大きな木々に、オレンジ色の実がびっしりと、撓(たわ)わに実っていました。

imageビワやん!!!!


(ああ、みずみずしいな。あの実には水分と糖分が詰まっているのだろうな…ゴクリ)

imageいやいや!!ダメだ!いくら誰も刈り獲ることもしなさそうであっても、他人様のもの。手にすれば盗人だぞ!!


せめてクマ吉を木に乗せて、ブログ用に写真だけでも撮ろうとゆさゆさと揺れる完熟のビワの間にクマ吉を配置しようとすると…

クマ吉のデカフェイスが当たった実が、3つ連なったまま

ボトッ

imageあ”あ”あ”あ”あ”あ” もげちゃった( ;∀;)



拾って見てみると、三つのうち二つは、熟しすぎて少し痛んでいます。が、もうひとつは今まさに食べごろ。

(泥棒はいけないことだ。だがオマエはこのまま、このビワを地面に捨てるのか?)


image食べちゃお♡



うめぇ!!!!
盗んだビワ超うめぇぇぇ!!!!


後ろめたさから写真は撮れませんでした。



ガミンチョの指示に従い、邁進し続けますが、脚はすでにいっぱい一杯。
筋力不足の私は、普段メンタルだけでヒルクラしています。出発前、ルートラボの高低差を見ながら「今回は山はなし、MAXは230mup。それ以外ちょこちょこした坂はせいぜい60〜100mくらい。余裕。」といった心構えでいたのがいけなかったのです。

60〜100mも繰り返せば、700mの山と変わらないというこの事実。

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小さな坂も積み重ねれば 獲得標高 独立峰だかんな!!忘れんなよ私!!


image浅はかだった。
小学校で足し算からやりなおしたい( ;∀;)


漸くこの事実に気づいた頃、峠を越えたようで、徐々に下り基調が多くなってきました。

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imageえ?これw大丈夫なの??これホントに県道w??
もうダメだ迷い込んだ。ビワ泥棒に制裁が下った。


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このまま森に還ろう


ガミンチョはGO!としか言いません。これでやっぱり間違えてましたってことになっても折り返す脚はもう残ってないぞ、と不安げに進むと。


image橋だ!!!


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こうして福島に別れを告げ、伊万里市街まで下り、国道202号線を北上し、唐津街道を折り返し走ります。

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過去最長のライドで、自分がどこまで走れるか分からなかったので、念のため帰りは、JR沿いにルートを取りました。夜間の体調不良や集中力の低下は特に危険なので、そんな場合はいつでも輪行という手段がとれる様にしておいたのですが、見知った唐津街道に入ると、緊張がほぐれ、どうにか自宅まで走りきることが出来ました。22時50分帰着。242km。2320mup。15時間49分。



身体を壊し、思う様に動くことが叶わなかった二年前。
体力をつけたいと始めたウォーキングがジョギングに変わり、ロードバイクと出会い、40kmが240kmに伸び、近所のダムまで200mupを何度も脚をつきながら上っていたのが、2300mup出来る様になりました。その一歩一歩はとても小さく弱いものでしたが、積み重ねる続けることで、二年前には想像もできなかった場所に辿り着くことが出来ました。
そして、もちろん、今も私はまだ道半ば。これからさらに二年後、今では全く想像出来ないような場所に立っていられたら嬉しいな、と思います。



小さくか弱き人よ、オマエはどこへ消えたのか?福島240km(前編)

二年前の日記を読み返した私。(前話参照) 

駅の階段すら途中で息切れして上がれず、病気の後遺症から不安と孤独に怯える日々も、もう過去のこと。ロードバイクと出会い、たくさんの冒険をして、強く逞しくなりました。(メンヘラは治っていませんw)


imageあれから二年かぁ。どれくらい元気になったのか試してみたいな。明日の休み、行けるところまで行ってみよう!


ということで、張り切って出かけた結果がこちらです。 


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元気になるにも程があるwww

「駅の階段が上れないの(ノд-。)クスン」 だと?


か弱く儚いオマエはどこ行ったww?
2,300m上っとるやないかwwww 



いやいや、しかし、感謝感激であります。



私が普段ロングライドとしているのは130km〜150kmくらい。それくらい走ると、大抵帰宅後はヘロヘロです。MAX走行距離は、以前にひとりブルベごっこをしたときの215kmくらいだったかな?今回はそれを少し上回る240km

目的地は佐賀県の端にある福島。



福島を選んだ理由は特にありませんでした。その近くの鷹島は良い評判を聞いていたのですが、ルートラボで見るとアップダウンがかなり激しいことと、そこを目的地とすると走行距離が200km程しかないという理由から、その隣の福島をチョイスしただけ。何の下調べもなく、只の目的地のつもりだった福島が想像を遥かに超える美しさと、私のひとり笑いに溢れた島だったので、書き残しておこうと思います。

ルートはこんな感じ。



一番高い峠でも、日向峠230mくらい。山は無い!!多少のアップダウンはありますが、平坦メインで、気ままに“流す感じのライド”の予定でした。

なぜ…なぜ私はルートラボの端のこの表示を見落としたのか?それとも、何かの間違いだ、と思ったのか?何者かが私の目を塞いだに違いありません。

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目標グロスAVは15km。いつか出てみたいブルベを意識しているというのもありますが、最低限これくらいのスピードで走らないと、帰り着くのが深夜になってしまうからです。

(今回ソロライドで記録用の写真なので面白味はありません。)



朝7時。クマ吉と羊羹を詰め込み出発です。

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日向峠を抜けて、唐津までは勝手知ったる道。天気も明るい曇り空で、暑すぎることもなく、ロングライドには最適です。

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柔らかそうな新芽もぐんぐんと伸びてきて、夏に向けて勢いづいています。前回のライドの時にはまだ色付いていなかった紫陽花が美しく、道中たくさん見られました。

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何度か通ったことのある道でも、常に新しい発見はあるもので、ふと目に止まった小さな神社。舗装路から脇にそれ、近づいてみると、苔むした神社独特のかおりがします。

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今まで気づかず素通りしてしまっていたことが不思議でなりません。

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神社の内側から人間界を見ると、こちらとあちらでは時の流れ方も違うような気がします。
もう少し時間をかけて撮りたいところですが、あまり序盤からのんびりするわけにもいかないので、また今度来ようと、先を急ぎます。(このときはまだアニメ「夏目友人帳」を観ていなかったので。今行けば、妖(あやかし)を探そうと大はしゃぎだったことでしょう。)

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筑前深江から202号線唐津街道に出ると、海沿いで走りやすい道が続きます。信号も少なく、トラックは殆ど通らないので、向かい風さえなければ快適そのもの。この日も穏やかな潮風が、背中を軽く押してくれました。

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なにか謂れがあるのかもしれないけれど、よくわからないのでちんこ岩とし、一応拝んどきました。

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とても快調に来たので、思ったより早く唐津に到着。このあたりで60km。
日本三大松原のひとつに数えられる虹ノ松原。いつ来ても美しく、壮大です。

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4.5kmにも及ぶ松原の途中に、唐津バーガーはあります。
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移動式(?)の大きなバンで販売しています。のぼり旗も立っているので初めてでもすぐに分かると思います。福岡側から行くと左側にあります。
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ろかせず兄様に連れて来てもらったことがあるのですが、これが美味しいのよ〜!!AVを落とせないので、あまり停まって食事をすることは予定してなかったのですが、この匂いには抗うことが出来ずピットイン。まぁ、胃腸が元気な前半に、しっかり補給しておくことも、ロングライドにとっては必要なことかもしれません。
 
(唐津城)
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imageおいちょっと待て!!なにこのシシ神の森感!!




普通の舗装路の横の小さな柵を隔てた先に、こんなナイス蔦があるなんて!
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私は無類の苔&蔦好きです。

imageコダマのフィギュア持ってきて、写真撮りたい!!!



唐津城を過ぎ、海沿いに進路を取ります。さてここから先は、一度グループライドで走ったことがありますが、ソロは初めて。アップダウンが多いことは前回学習済みなので、無理せずマイペースで。この時点でAVは17.5km。なかなか良い調子です。

呼子(よぶこ)だ!
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imageイカが食べたい…イカが食べたい…もうむしろイカになりたい。



イカが食べた過ぎて、自分を見失い気味。うわ言の様にブツブツ繰り返しながらいると…



 

パンクした 泣 

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後輪がガラス片を踏んだようで、幸い傷は小さく、スローパンクに近い感じで少しずつ空気が抜けていった模様。

で、うっかりしていましたが、前回パンクした時に、タイヤレバーが一本へし折れたんだった!!

前日にチューブ一本では心許ないと、自転車屋に行ったのに、レバーを買い忘れるという痛恨のミス。前回も、レバー2本でどうにか外せたので、修理は可能であるけれど、もう一本へし折れたらDNF…。細心の注意を払いながら必死こいて交換すること30分。 前回は前輪で、手押し空気入れでも特に問題なく走れたけど、後輪は前輪以上に圧がいるのかな?私の力では限界一杯に空気を入れたつもりでしたが、走行に問題はないくらいにはなりましたが、やっぱり空気が足りないことは漕いでいれば分かる。せっかくがんばっていたAVも14km台になってしまい、がっかり。CO2ボンベの導入を真剣に考えないと行けない様です。


その後も気持ちがよい道が続きます。
佐賀は何と言っても、車がいないwwローディーにとっては有り難いかぎりです。
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imageひいいい。また登るんかい!



ここまで地味に繰り返されるアップダウンで、徐々に削れ続けている脚に追い討ちをかける200mup。〇〇峠とか△△山とか名前があれば、頑張りがいもありますが…。

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imageいや、これただの坂やん。ただの坂…。ただの坂?「ただの坂」ってなんなん?てか、坂ってなんなん?坂って…
あははははははははははは
(今思うと何が面白かったのか、全く分かりませんが、何故かこの時爆笑しました。)

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ガミンチョの表示は『Distance110km』。普段であれば、自宅に帰り着き、お風呂のお湯を溜め、メイクを落としながら“今日のまとめツイート”を考えているくらいの走行距離。

imageまだ半分以上もあるのか!!!!???



この時初めて、自分の中に知らぬ間に作り上げられていた『距離感』という常識が、ガラガラと崩れた音を聞きました。

人は気づかぬうちに自分の中で「当たり前」とか「常識」とか「そうあるべき」を造り上げているのでしょう。もっと自由でいいはずなのに…。

image当たり前を疑え!!

と鼻水を垂らしながら登坂する私を、ピンクの紫陽花が見守ってくれていました。(体幹が弱すぎて、ヨロヨロ走りながら撮った写真は全部ブレていたのでボツ)


image橋や!!!!


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あの赤い橋の先には、福島が待っている!!!

いざ行かん!!!!



次回に続く 
corratec DOLOMITI に乗ってます。 貧乏・貧脚・貧メンタル。激坂手前ですでに半泣きですが、愛機 蜂蜜号と楽しくライドしています。小心者な昭和の女。ぼっち活動を得意としています。 どうぞ仲良くしてください。
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