ひとりでライドする時、ルートは決めておく方ですか?それとも気の向くままに走らせる方ですか?

好みが分かれるところだと思いますが、私は前日にきっちりルートを引いて、ライド中はルートラボを見ながらライドすることが殆どです。

平面に線で書かれた道が、立体となって目の前に現れる感覚が好きだから。そこに風や鳥や虫の音が加わり、土や木々の匂いを吸い込むと、「実際に自分の足でそこに来た」と実感出来て感動もひとしおです。以前は、ルートを事前に引かず発車したりもしていたのですが、思考回路がワンパターンなため、ついつい走り慣れたおなじみの道を選んでしまうので、事前にルートラボとにらめっこすることは欠かせなくなりました。なので私の場合、ライドは前日の夜から始まっているとも言えます。

しかしながらルート通りには行かないこともしばしば…。たいていは自分の力量オーバーな無茶なルートを引いていて、完走出来ずにショートカットするパターン。他には「通行止めだった」「迷った」「日が暮れると思ったより暗かったから引き返した」等など…。


今回のライドも全く予定通りには行かなかったのですが、そのおかげでとっともステキな林道に出会うことが出来たので、記録しておこうと思います。

screenshot

ハートの葉っぱスカイライン


先ず始まりはこの大きな木。



これで私の現在地が分かったpiccolinoさんから、「そちら側から荒川峠に行くのは自転車は無理。ガレガレのガタガタ道だから満吉〜唐原〜フォレストアドベンチャーのルートが完全舗装で良いです」との情報を頂きました!!

この地域の覇者であるpiccolinoさんの分かりやすいナビにより、無事スタート地点となる「石崎」の交差点に到着。

ここからフォレストアドベンチャーまで登り、荒川峠を抜けて椿山森林公園を目指すのが目標です。

登り始めは緩やか。特に迷うこともなくぽつぽつと家が建ち並ぶ一本道を進んでいくと、

おおおおお〜



いきなりガッツリ林道

いいねぇ〜




所々勾配のきついところはありますが、長くは続かず逆に平坦がちらほら現れたりして、心とハムストリングにひとときの安らぎを与えてくれます。 



始めは杉が多かった林道が、徐々にその姿を変えていきます。落葉樹が増え、蔦や苔が多く見られる様になってきました。バラエティー豊かな木々の間に、小さな花々も昨日の雨の雫を湛えながら揺れていました。 



♪ナイスだ林道〜
イカすぜ林道〜♪

自作の歌を口ずさみながら登っていくと



トイレ発見

♪気が利くな林道〜♪

そしてこの林道、登坂者を飽きさせない工夫が

薬師堂が!



千寿院の滝…だと!






途中からグラベルになったので自転車はその場に残して、徒歩で進んでみます。 
おおおおお




小さな滝で迫力はないけれど、単調になりがちな林道の中のワンポイントとしてはふさわしい \( 'ω')/



そしてちらりと見せる絶景 



落ち葉や枯れ枝はありますが、路面自体は綺麗で、後半になると斜度もキツくなく、時速8㎞でのんびりと登っていきます。激坂に大ウケしたり、独立峰にチャレンジしたりも楽しいですが、私はこんなのんびりとしたヒルクラが一番好きです。大きく息を吸い込んで吐き出す。ガードレールの隅に、小さくとも立派に生きる三つ葉を眺める。スピードも出てないから、走りに神経を使うこともない。木の葉の揺れる音に風を感じ、鳥の声や虫の音に耳を傾ける。ロードバイクと出会わなければ、人生でそんな静かな時間が持てることすら知らなかったかもしれません。



そんなこんなしているうちにフォレストアドベンチャーに到着しました。


ここから右折で、元々目指していた荒川峠に入るつもり……

つもりなのですが……


ここ、どこwww?



周りの景色に誘われてクランクを回し続け、ルート確認を怠った結果、本来のルートから大きく外れ、現在地点は緑の四角

あれれれれれ???
どこかで曲がるんだったか???

・・・・・。

ま、いっか




人っ子ひとり通らない林道で、雰囲気はGOOD。標高は600mあたりを上ったり下ったり。ほんの少しですが紅葉も見られました。




ぇ━(*´・д・)━!!!こんなにステキな道なのに〇〇スカイラインとか名前ついててもいいんじゃない?

標高はそれほどないので大袈裟かもしませんが、右側には木々の間から眼下に糸島半島が見て取れ、周囲の静けさも相まって天空の回廊のように思えました。

というわけでこの道、私が名付けよう。

命名 : ハートの葉っぱスカイライン



とりあえずこのまま行けば、唐津街道に出れそうなので、安心して先に進むと・・・

わお!!!


 

突如目の前が開けて、糸島半島が一望に!!

予想もしていなかっただけに驚きと感動・・・確かに極楽



この先は快適なダウンヒル。無事に唐津街に抜け少しばかり海沿いを堪能して帰宅しました。



ルートを引くのも楽しいし、実際にその道を走ってみるのも楽しいし、地図を見ながらあれれ?って右往左往するのも楽しいし、迷子になってちょっと心細くなるのも、それはそれで楽しいし、こんな風に新しいステキな道に出会ったりするのも楽しい。


うん!だからロードバイクは楽しいです!