2017年08月

【日々の暮らし】MEN☆HERA マイジャーニー/古民家スローライフでこじらせ編、はじまるよー!


細々と続けている当ブログ。個人的には話題を絞ってあるブログが好きなので、これまでロード縛りで書いてきましたが、私、書くのがとても遅いので、ライドレポは一本書くのにすごく時間がかかってしまいます。写真の選択・加工まで含めると丸一日仕事。頻繁に更新出来ないし、整備などロードバンクに関する知識もない、そもそも最近ロードに乗ってないからネタもない

9月から新天地で仕事も変わり、引っ越しもして、自炊もするつもりだし、DIYも頑張りたい(´∀`)

今後はロードバイクネタに限定ず、日常の些細な楽しかったこと、面白かったことも時々、織り交ぜて書いてみようかなと思います。

今まで庶民の女の日常の様子なんて、クソつまんねーし、誰も興味ないだろうなと思って、日記的なものは書くのを控えてきましたが、個人のブログなんて大体そんなものだし、数週間更新せずにいるよりは、ささやかな話でも習慣的にちょこちょこ書いた方がいいかなと。書いてて面白くなかったら元に戻すかもしれないけれど、実験的に9月から内容を少しチェンジして更新していくつもりです。


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ともすれば、代わり映えのしない毎日になってしまう田舎の暮らしので、ブログ用のネタ探しは生活にハリをもたらしてくれるかもしれませんしね。

今後ともよろしくお付き合いください。







ライドとテーマソング『A moment like this 』Leona Lewis

オークランドから、シンガポール経由、福岡行きフライトの待ち時間です。5時間。

何か書こうかと思ったけれど、公衆Wi-Fiが遅すぎて、画像がアップ出来ない。というか、そもそもネタがない。

なので、今ちょうど聴いている楽曲の話でも。


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毎回とは行きませんが、特にソロライド中、あまりにも美しい自然を前に、言葉にならない気持ちを抱えて、立ち止まってしまうことってないですか?私は10回に1回くらいかな。ライド中、一瞬にも永遠にも感じられる、そんな時があります。
 

汗だくで登った山頂近く、ぱっと開けた視界に雲ひとつない青空が広がっていた時…

休憩がてらに立ち寄った、誰もいない海岸のテトラポットに腰を下ろして、静かに波の音だけを聴いている時…

思いがけないところに凛と咲く山百合を見つけた時…

田舎道、山の稜線に日が落ち、空が茜色から群青色に移り変わってゆく時…
 
忙しい日常の暮らしの中から切り離された時間の流れの中で、“何か”に出会い、言葉を失う瞬間や、時には胸を抉られるよな切なさや、なんだかよく分からないけれど突然大きな喜びに、心を覆い尽くされるような感覚。


ライド中「言葉にできない感情があふれる」そんな瞬間を、多くのローディーが経験しているのではないかと思います。でなければ脚をグルグル回すだけで、こんなに多くの人がロードバイクに魅了されるとは思えません。

上手く言葉にできない、そんな時、私はよく歌います。結構デカい声で。人の来ない山頂では、エア・オーディエンスを前に、熱唱です。たまにクマ吉をマイク代わりに握りしめていることもあります。100%人様にはお見せ出来ない姿です。
たまに工事関係者のバンが通りかかって、うぉっ!!と身を屈めることもありますが。

声を出すって溜め込んだ感情を吐き出すには、とても手軽で効果的だと思います。アカペラでもいいし、最近はスマホのスピーカーも良くなっているようなので、それをBGMに、恥も外聞の投げ捨てて、ひとり山頂武道館ライブを開催するのはお勧めです。驚く程の爽快感が得られると思います。

個人的にはテーマソングを一曲持っているといいのではないかと思います。邦楽でも洋楽でも、出来れば自分の気持ちを代弁してくれるような歌詞のものがいいですね。

最近の私のテーマソングは『A moment like this 』Leona Lewis (2006)


 

私の好きな海外オーディション番組 X−factor の優勝者である彼女。歌唱力もさることながら、笑顔が可愛く、インタビューを通してもマジ性格いい子やんというのがお茶の間に伝わり、一躍トップスターとなりました。その後ミリオンセラーを連発しているので、知っている人もいるかな?

 
原曲はKelly Clarkson (2002)



原曲もステキです。


和訳は得意ではないですが、待ち時間でヒマなので、下に歌詞を載せておきます。(一部意訳)


ライドだけではなく、仕事中でも、家族や友人と過ごすときでも、「ああ、今この瞬間…」と思うことは時々訪れます。最後の仕事を終え、オークランドの澄み渡った空に飛び立つ飛行機の中で、ずっとこの曲がリフレインしていました。
帰国したら、一刻も早く人気のない山頂で熱唱したい気分です。

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A moment like this /Leona Lewis 

What if I told you it was all meant to be
Would you believe me, would you agree
It's almost that feeling that we've met before
So tell me that you don't think I'm crazy
When I tell you love has come here and now

もし私がすべてこうなる運命だったと言ったら
あなたは信じてくれる?うなずいてくれるかしら?
ずっと前から私たちは出会っていた感じがするの
だから愛はずっと前からここにあったと言っても
私をおかしなヤツだって思わないでね 

A moment like this
Some people wait a lifetime
For a moment like this
Some people search forever
For that one special kiss.
I cant believe it's happening to me
Some people wait a lifetime
For a moment like this

こんな瞬間を
人生をかけて待っている人もいる
こんな瞬間を
永遠に探し求めている人もいる
たった一つの特別なキスを
信じられないわ、それが私に起こるなんて
人生をかけてこの一瞬を待ちわびている人もいるの

Everything changes, but beauty remains
Something so tender I cant explain
Well I may be dreaming but till I awake
Can we make this dream last forever
And I'll cherish all the love that we share

すべては移り変わってゆく、でも美しさは残るわ
上手く説明出来ないけれど、儚く優しいもの
えぇ、私は夢を見てるのかもしれない
でもこの夢を永遠に続くものに出来ないかしら
そしたら私は、あなたと分かち合えるすべての愛を
大切にしていくから


A moment like this
Some people wait a lifetime
For a moment like this
Some people search forever
For that one special kiss
I cant believe its happening to me
Some people wait a lifetime
For a moment like this

こんな瞬間を
人生をかけて待っている人もいる
こんな瞬間を
永遠に探し求めている人もいる
たった一つの特別なキスを
信じられないわ、それが私に起こるなんて
人生をかけてこの一瞬を待ちわびている人もいるの

could this be the greatest love of all
I wanna know that you will catch me when I fall
So let me tell you this
Some people wait a lifetime for a moment... like this!


こんなに素晴らしい愛は他にはない
教えて、私が落ち込んだ時あなたは受け止めてくれる?
これだけは言わせて欲しいの
人は人生をかけて待ち続けているの…そうこんな瞬間を!

Some people wait a lifetime for a moment like this
Some people search forever for that one special kiss
Ohh, I cant believe it's happening to me
Some people wait a lifetime for a moment like this
A moment like this!
For that one special kiss

こんな瞬間を
人生をかけて待っている人もいる
こんな瞬間を
永遠に探し求めている人もいる
たった一つの特別なキスを
信じられないわ、それが私に起こるなんて
人生をかけてこの一瞬を待ちわびている人もいるの

Oooohhhh i cant believe its happening to me
Some people wait a lifetime for a moment like this
A moment like this

あぁ、信じられないわ、ずっと待ち望んでいたこんな一瞬が
人々が人生をかけて待ち望んでいるこんな瞬間が、
今、私に訪れているなんて








 

陰キャ達の水遊びライド〜我ら日陰の苔もキラキラしたいの!!


7月、私の数少ない女子ローディー友だち、なーさんからLINEでライドのお誘いが。

image『8月半ばにランチ+猪野ダムで川遊び。題して【陰キャ達の水遊びライド】です

メンバーは、なーさん、私が溺愛するメガネBOYのタッツー、初めましての最年少BOYゆーさんと美尻貴公子あいさかさん。


image行く



随分と前に約束したのですが、いよいよ8月を迎え、ライド直前。出張や転職や引っ越しやらが重なって、ロードには一ヶ月以上乗っていません。乗り方すら覚えていない可能性あり。また翌日にオークランドへの出張を控えています。

体力にも精神力にも自信がないので今回は遠慮した方が良いかな〜と、お断りのメールを入れようとしましたが、なーさんがゆるゆるルートを引いてくれました。

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(今回、なーさんが撮ってくれた写真も一部含みます)

久しぶりのライド。毎年真夏はオーストラリアかニュージーランドに出張で、私にとってオフシーズン。今年は忙しさも相まって、全く乗っていませんでした。6日前まで南半球でブランケットにくるまって過ごしていたのに、この気温差!流れる汗は止めどなく、身体は重く、脚は回らず、脚の付け根に今までなかった肉塊がへばりついているのを感じ、軽く死にたくなりました。集合場所についた頃には、


 全員揃って挨拶を済ませたら、さあスタート!

そして……

スタートから10分後にランチwwwwww 

ランチは猪野ダム近くのいちしろという古民家カフェ。地元で獲れた野菜を中心としたヘルシー料理が人気でOPENと同時の11時に到着。 

ランチは「今日のランチ」一択。色々なおかずが少しずつ楽しめる様です。(パンかご飯が選べる様ですが、この日はパンはお休みでした)ランチ800円とケーキセット600円。
 
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ケーキセットのアイスコーヒーを先に出してもらうと、ガラスの器に大きなロックアイスがひとつ浮かんでいます。

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写真ではあまり器の大きさが伝わらず残念ですが、かなり大きなボール状の器で、抹茶の様に両手で持って戴きます。

涼しげ!斬新!!! 


お皿が並ぶと少し窮屈になったので、私となーさんは隣のテーブルへ。
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imageなーさん、私さっきから男子があんまり喋らないから、新顔の私がいるから話しにくいのかなーって気になってて…


imageでも私が席を離れても、男子、喋らないんですけどww 彼らはよく一緒に走ってるんですよね? 仲、良いんですよね?


imageあれが、通常ですww



imagewwwww 
黙々と食ってるww そして食べ終わった後も、黙ったまんまぼんやりしてるwwww
 
ネクタリンタルトが、これまた旨し!!
 
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食事が終わってもダラダラと過ごし、窓の向こう、刻々と強くなる日差しに目を細めながら

 
全員)外に出たくない


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あそこで暮らしたい。佐賀に引っ越したら、うちにもどうにかしてハンモックを置こう。 


断腸の思いで古民家カフェを後にし、猪野ダムの上流の水遊びスポットを目指します。ダムまでは上り、標高は180mくらい。斜度は緩めです。

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あれ?とお気づきの方もいるかもしれない。


ひとりだけ形の違う自転車が
 
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ゆーさん、今ロードは修理中。なんとママチャリで参戦しています。
このママチャリで脊振山(1,000m)を登ったとは聞いていました。しかし脊振は私も二度、登ったことがありますが、二度とも瀕死

imageママチャリで?あの脊振山を?


にわかには信じられません。きっと何か特殊な仕掛けや改造がしてあるに違いありません。
集合時、コンビニ前で少し持ち上げさせてもらいましたが

imageクソ重いwwwガチで普通のママチャリ




上り坂に入り、私はなんの躊躇いもなくインナーロー解放。死にたくありませんので。
 
あいさかさんとタッツーは、そのまま前へ。

imageタッちゃん、母さんを捨てて行くの?

 
 
PSX_20170823_155101え〜(^_^;)



とかなんとか言っているうちに視界から消えていきました。
(´-`).。oO(タッツー、あの野郎、またアウターのまんま息も切らさず上がっていきやがった。斜度に謝れ。しかしこの坂、ゆーさんはあの重さのママチャリじゃキツかろう……


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imageって普通についていくんかーいwwwwwww

どうなってんのあの子の脚wwwwww

あいさかさん、タッツーに普通について行くゆーさん。レーパンからのぞくふくらはぎは、筋骨隆々なわけでもなく、一般的な運動部の子といった雰囲気。どこにそんな力が隠れているのか?これが若さというものなのか?

途中まで私に合わせてくれていたなーさんでしたが、私のへこたれ登坂に付き合わせるものアレだし、久しぶりの山道なので写真も撮りたい。「私、休憩したり、写真撮ったりしながら行くので大丈夫です」と先に行って貰いました。
 
出張が重なったり、疲れて気分が乗らなかったこともあり、ロードバイクは疎遠になっていましたが、「むしろひと月以上もなんで乗らなかったんだろうな〜バカだな私。ロードで山に来るとこんなに気持ちがいいのに〜」とブツブツひとりごとを言いながらゆるゆると登ります。

本格的な山ではありませんが、アスファルトの両側から緑の日陰が落ちています。傍を流れる川の水の音も心地よいです。
 

imageあ!!!ヤベ!!このあとトンネルがあるんやった!!


猪野ダム手前には古いトンネルがあるのです。スプレーの落書きで汚されたトンネルには独特の恐ろしさがあり、昔一度、ひとりで訪れた時はあまりの恐怖に、グライペルと互角に張り合えるスプリントで通り抜けた記憶が蘇りました。雰囲気の良いダムだとは思いつつも、その1回きりしか来たことがないのはこのトンネルのためです。

imageあっあっ!ちょ、ちょっと待って、なーさんww
やべやべっ!怖いから〜ww
 

トンネルを抜けると心地の良い緑に囲まれた猪野ダムが姿を表します。つくづくこのトンネルさえなければお気に入りのスポットのひとつになるはずなのに…ひとりではやはり来ることが出来ず、残念です。

男子と合流し、ダムを周回する様に上流に向かいます。下流は夏休み中ということもあって、家族連れで大賑わいでしたが、上流にはファミリーが一組、バーベキューをしているだけで静かでした。

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一台だけ立ってるw!!

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ゴロンと横倒しになったロードバイクの中で、凛と立つその姿は、神々しくさえありました。カネさえかければ、いくらでもカッコいいロードバイクは手に入りますが、結局、走れる男、登れる男は何に乗ろうがカッコイですね。


あいさかさんが全員分のタオルを持ってきてくれていて(女子力↑)、いざ川へ。

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浅瀬でも上流であるためか、思ったより水は冷たく、脚の疲れが一気に押し流されて行きます。木々の隙間から差し込む木漏れ日は、アスファルトに照りつけるものとは違って優しく、水面に乱反射する光は柔らかくキラキラとしています。
まさに涼。
 
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そんな川辺で、サイクルジャージを着た陰キャ達は…

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無言でメダカをすくう

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何がそこまで君たちを必死にさせるのかwww

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imageおい、そこww
疑似餌を出して釣ろうとするなww

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蟹が釣れましたwww
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(超嬉しそうな、あいさか氏)
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imageおい!10代少年二人並んで、無言で水面を見つめるなwww なんかあるだろっ、“恋バナ”とかよぉww

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大きな笑い声やキャッキャ騒ぐ声もなく、静かに暫くの間、メダカと戯れていた一行。

image嗚呼、なんと心癒される時間だろうか



すぐ下は滝になっていて、深さもあり降りれる模様。
上から覗くと、奇跡的にリア充感がww

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私も早く仲間入りしたいところですが、撮影班としては貴重なリア充っぽい一瞬、彼らの勇姿を記録しておかねばなりません。
 
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私も面白がって三回くらい飛びました。

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(全員)さ”む”い”(ブルブル

帰りはみんなでかき氷を食べ、あいさかさんのニャンコ先生と、なーさんの胡散臭いピスケと念願の縫い撮りも叶え、それぞれの帰路へとつきました。

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「ピスケ… なんかイメチェンしたクマか?」

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すらりと伸びた肢体、その中心に鎮座する美尻。
美尻貴公子のあいさか氏のことを私は密かに「おケツ様」と呼び、崇めています。



みんなで走ったのは18km。グループで走行距離や獲得標高を目指すのも、楽しみの方のひとつではありますが、自転車で集まったからといって必ずしも走らないといけないというものでもありません。こんな風に肩の力を抜いた遊びもライドも魅力。

久しぶりのライドでしたが、無理にテンションを上げてはしゃぐ必要もなく、穏やかな時間を作ってくれたキラキラ感の乏しいメンバーに感謝の念が尽きません。夏のステキな思い出が出来ました。

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たくさん写真を撮りましたが、なぜか殆どの写真に寂寥感が映り込んでおり、精一杯加工しても、インスタ映えしそうなのは、この一枚しかありませんでした。
 
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P.S









ロードバイクが理由で巡り巡って転職することになった話

最近全然ロードに乗ってなくて、ブログネタがない。

しょうがないのでマイライフ、語っちゃいましょう。

今回はとても地味で、なんの面白味もない話です。30代のこじらせ女が鬱全開で人生語っちゃってるので、だいぶキモいです。気をつけて下さい。しかもオークランドへ向かう飛行機の中で、実はちょっと酔っぱらっていますw

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私事ですが、9月から転職することになりました。

これまで私は、とても出張の多い仕事をしてきました。特定のオフィスを持たず、取引のある企業に出向き、打ち合せをして、現場で仕事をするといったスタイルです。仕事場は国内外問わず、約6年半で47都道府県を巡り、海外渡航は45回を越えました。

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スーツケースひとつで飛び回り、年間1/3はホテル暮らし…。こういうと、バリバリのキャリウーマンか何かかと勘違いされそうですが、フリーランスの日雇い労働者です。経費で高級ホテルに泊まり、洒落たレストランで食事をすることも多くありましたが、華やかな見た目と裏腹に、実際は「よくそれで生活出来るね?!」と驚かれる程の低所得者です。

お金はないけど、好きで始めた仕事で、好きで続けてきた仕事でした。辛いことや嫌なこともあるけれど、それでも大きな感動や冒険があります。やり甲斐があり、好きな仕事だったから今までやって来れました。

ただ何にでも良い部分とそうでない部分がある様に、長いときは18時間を越える労働時間、大勢の人の前で話す緊張感、自分のひとつひとつの判断が全体を左右し、時には大きな賠償金が発生する責任の大きさ、必要以上に他者からの評価査定に晒され続けることからの人間不信…。少しずつ狂い始めた心のバランスを、調子が悪いときは精神安定剤で修正することが多くなってきました。『好きな仕事』が必ずしも『向いている仕事』ではないのかもしれません。
 
体調を壊し、そのリハビリのためにロードバイクを始めた話は以前しましたが、ロードバイクで汗をかきつつ山を登り、日光を浴びて、緑の中でひとり静かな時間を過すことは、メンタルの浄化作用がとても大きいのです。心療内科の薬に頼ることも少なくなり、ガチの意味でロードバイクが心の支えになってくれるようになりました。


仕事は好き。でも出張が重なると、ロードに乗れない…。

今後のキャリアアップを考えるなら、EUを中心に仕事することになります。しかしEU中心となると、3週間は家に帰れなくなります。3週間海外、1週間日本…その繰り返しです。



半年前、“上の人”からEU行きの打診がありました。


『将来を考えると仕事の幅を広げることは大切です。次、タイミングが合えばEU方面にチャレンジしませんか?』


image(若干かぶせ気味で)イヤです!!EUには行きません!!




『なぜ?』
 

image自転車に乗れないからです

 

『?????』
 

こんな感じで、王道のキャリアUPへの道は捨てました。
ロードと出会っていなければ、今頃EUで働いていたかもしれません。


imageさて、キャリアアップの道は捨てた。このまま不安定な仕事で身を削り、ひとりで生きていくのは不安。願わくば寿引退…。しかし……私、色々こじらせた難あり物件の為、結婚出来る気がしねぇwww
あと数年は、今のまま頑張れるかもしれないけれど、このまま続けたら5年後には精神が崩壊して白い灰になっている確率94%(クレメル予想)



どうしたもんかねぇ〜と思いあぐねているところに、今回の転職話が舞い降りました。

誰でも知ってる大手企業で、たった一日お手伝いするだけの仕事。内容も普段に比べると易しいものでした。ところが、何が良かったのか、その中で関わった人事の人と一緒に昼食を食べていると、何の前触れもなくいきなり

『よかったらうちで働かないか?事務職で今とは全然違う仕事になるし、勤務地は佐賀県になるけど』と。

SAGA??

佐賀県は福岡の隣に位置していますが、全国でも存在感の薄い県ではないでしょうか。実際、私もロードに乗る前は、「えww佐賀?未開の地でしょ?パスポートいるww?」とふざけたことを言っていました。(無知故の偏見です。佐賀県民の方々すみません。)
 
もしロードバイクに出会っていなければ、300%即答で「ありがとうございます。でも私、今のこの仕事が好きなので。(訳:そんなクソ田舎に誰が行くか)」と断っていたと思います。


しかし今、見えるもの全てローディー目線

佐賀と言えば…


車が少ない、信号が少ない、アスファルト舗装が美しい。山、海、島、ダムがある。そして、最近一緒にライドしてくれる友だちも出来た。福岡ローディーのサンクチュアリ「糸島」にもアクセスが容易。
 

image佐賀、HEAVEN☆


先方から提示された条件は、『8:45ー17:45。社保完備で、土日祝日休み、残業基本無し、有給、GW、夏休み、正月休み、リフレッシュ休暇、産休、育休、親の介護休』

imageホワイト企業w 純白ww



ただし、前述の通り、私は今の仕事が好きなのです。

ダラけきったフリーター生活に嫌気がさし、ちょっとした冒険心からロサンゼルスを旅行したのが22歳の頃でした。そこで大きく人生観が変わり、その後、世界一周、単身35カ国くらいを放浪し、巡り巡って今の仕事に就いています。
 
『安定なんかクソ』

人生の路岐路に立った時、これまで常に、自分にとって難しい方、出来そうにない方を選んできました。病気で余命宣告を受けたとき、我が人生に悔い無しと思えたのも、やりたいことを中心に進んできたからだと思います。

しかし今回は違います。

たかが転職。どこにでもあるようなたいしたことない話。分かっています。
だけど私にとっては仕事を変えるのではなく、これまでの生き方を根底から変える決断でした。

転職話から2週間、仕事の合間を縫って、先方に出向き仕事の条件を聞き、適正診断と一般教養の試験を受け、新しい家を探し、引っ越しの手続きまで済ませたので、周囲からは「スゴい決断力!」とさんざん言われましたが、実際はそうではありません。


image私は逃げるのか?


私がもっと強ければ…。
私がもっとしっかりしていれば…。
私がもっと大らかで小さなことにくよくよしなければ…。
私がどんな人に対してももっと寛容でいられたのなら…。

ずっと今の仕事を続けられたのかもしれない。

このまま今の仕事を続けていけば、たくさんの冒険があるだろう。多くの人が出来ない様々な経験が出来るだろう。田舎の事務員として、のんびり暮らすと言えば聞こえはいいが、自分の可能性を自分で潰してしまうのではないか。


深夜2時。ロードのチェーンのひとコマひとコマをブラシで磨きながら、答えなど出るはずもない問いかけを、自分自身に繰り返し、繰り返し…。



転職の手続きも、新居の手続きも済ませ、最後の仕事となるニュージーランド行きの飛行機の中でこれを書いていますが、未だにこれが正しい選択だったのかな?という思いは消えません。


ヘタレでメンヘラなので、不安や迷いは尽きることがありません。もうこれはしょうがないww
ただロードに乗っていて、ひとつ間違いなく思えるのが“正しいルート”は存在しないということ。目的地までどの道を選んでも構わない。その道の上で、何に目を向けるのか、何を感じて、何を大切に進むのか。寄り道も、迷い道もそれはそれで良い。なんなら、目的地を変えたって良い。ライドの時はいつも「今日は、なにして楽しもうか!」ただそれだけです。


9月からは“新しいルート”を選ぶことになりました。人の生き方も“正しいルート”など存在しないのかもしれません。日々の暮らしもライドと同じ様に「今日は、なにして楽しもうか!」と過ごしていけたらいいな、と思います。




 
corratec DOLOMITI に乗ってます。 貧乏・貧脚・貧メンタル。激坂手前ですでに半泣きですが、愛機 蜂蜜号と楽しくライドしています。小心者な昭和の女。ぼっち活動を得意としています。 どうぞ仲良くしてください。
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