初めての人に会う時少し緊張するように、初めての峠に出会う時、同じような緊張感があります。
 
峠にはそれぞれ個性があって、フレンドリーな坂だったり、ツンデレの坂だったり、エンターテイメントな坂だったり、トラップしかけて来るイタズラ好きな坂だったり。
 
その中でも私の心を捕えて離さない、無慈悲で極サディスティックな孤高の峠
それがショウケ峠様です。

その昔、私に強制的に膝を折らせ、坂の前で、私がいかに小さく弱く愚かであるかを知らしめた峠です。

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ではショウケ峠様の坂スペックを見てみましょう。

  syouketouge
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本格的な登りは4kmほど。標高差は340m、斜度平均8.1%。
そこまで恐れる程か?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしショウケ峠様の恐ろしさは、高低差や斜度では測れない所にあります。

福岡側から登ってみましょう。
 
まず始めにお目見えするのがこの看板。


確実に且つ、的確に人の心を折りにきます
56て
坂はメンタルです。心の弱い者はこの時点で淘汰されます

この自販機の先からが本格的な登りです。
 
 

登り始めは緩やかです。車もほとんど通らず路面も綺麗・・・。
・・・綺麗だけれども・・・。

お気づきでしょうかこの味気なさ。左側の斜面を見ていただきたい。本来であれば左側には緑が茂り、辛い登りも可憐な花の姿に励まされたり、苔生した岩にコダマの気配をふと感じたりするものです。しかしどうでしょう。完全にコンクリート無機質極まりなく、登坂の大きな楽しみをローディーから根こそぎ奪います。
 

そして右側もまた然り。鈍い銀色のフェンスが、ローディーと自然とを分断します。完全に一線を引かれている模様。お前なんぞに全く興味ないわ、と聞こえてきそうです。
 


また左斜面が大きくコンクリートに覆われているため木陰が非常に少ない。ヒルクラで汗だくのローディーに陰すら与えない。なんとサディスティック!!

そして突然斜度が上がります。
 


9%からきついところでは、12,13%くらいはあると思います。(体感値)
初めて訪れたときは、何度も脚を着き、膝を折り嘆き、世を恨みました。

心を奮い立たせ再び漕ぎ出そうにもおぼろ豆腐で出来たふくらはぎでは、踏み込みが足りず、立ちゴケ寸前。

そしてショウケ峠様の最も恐ろしいところは、山頂にあります。

山頂からの景色はこちら!!
 



500m登ってきたローディーになんのご褒美的景観を与えない。コンクリートの壁に、辛うじて看板が立っているのみ。まさに無慈悲!!!

ローディーに一切媚びない、冷酷で無慈悲な孤高の峠
それがショウケ峠様です。

きっと多くの健脚ローディーには、福岡市から飯塚市に抜けるために越えなければならない峠、その程度の認識しかないかもしれません。しかし、プッチンプリンの大腿二頭筋で坂に向かう初心者女ローディーにとって、これほどドSな坂はありません。

ショウケ峠と出会ってから、峠には敬称をつけて「峠様」と呼ばせて頂くようになりました。

行けば軽くあしらわれる・・・。
分かっていても会いたくなる・・・。

冷たくされればされる程、気になって仕方ないのはもう恋かもしれません。