私はロードを買って、十日後には輪行の練習を始めました。

(輪行とは、自転車を折り畳んだり分解したりしてコンパクトにし、規定サイズ内の専用の袋に入れて、電車などの交通機関に持ち込んで移動することです。ロードバイクの場合は前後輪を外してフレームを両サイドから挟み、それらをベルトで縛って固定し、袋に入れるのが一般的です。)
 

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私にとって輪行は、パンク修理の練習の次に、絶対に身につけておかないといけないスキルでした。私は一緒に走る友だちも、ロードバイクに詳しい知り合いもおらず、自転車屋さんは何となく敷居が高くて気軽に立ち寄れないヘタレなので、ライド中、頼れる人はいません。チェーンが外れただけで元に戻す自信がなかったので、遠くに行きたいというよりは、自走不可能になった時に、どうにか自力で帰れる様にきちんと準備をしておく必要があると思ったからです。


輪行を勧める雑誌やブログの記事に「輪行は手軽、簡単」だと書かれていることが多い一方で、輪行は難しそうと躊躇する人も多いようです。
ロードバイク超初心者の私の体験からお話しすると、輪行自体は簡単です。慣れたらね。


有り難いことに、今は困ったことがあるとTwitterでリアルタイムでフォロワーさんの誰かが答えてくれたりします。しかし冒頭で語った様に、ロード始めたときは誰ひとり周りに尋ねられる人がいませんでした。パンク修理の練習や輪行の仕方は、全てメンテナンス系の本やYouTubeから学んだのですが、初めはパーツの名前一つ分からず苦労しました。

“クイックレバーを起こします”と言われてもクイックレバーがどれか分からない。“ディレーラーが地面に触れない様に・・・”と言われても、ディレーラーが何か分からない。“BB付近にベルトを通します”と言われてもどの付近なのか分からない・・・。


その都度いちいち本を開いたり、ネットで検索したりして調べるところから始めるので、本当に時間がかかりました。

パンク修理の練習の時もそうでしたが、特に後輪を外すときは、外したはいいが取り付けられなくなる可能性を考慮し、外す前に何枚も元の状態の写真を撮り、清水の舞台から飛び降りる思いで外した記憶があります。大げさなようですが、この時点では輪行が出来ないので、「自分で取り付けられませんでした」と自転車屋さんに泣きついて持っていくことも出来ません。万が一そうなったら、レンタカーを借りて…などと考えると、ホイール一つ外すのも、身がすくむ思いがしたものです。


おっかなびっくり、どうにかこうにか形になるまでには、ホイール同士に手を挟まれてみたり、バランス悪く置いていたフレームが倒れ掛ってきて服にオイルがベッタリ付いたり・・・。それでも「私には無理」と投げ出さなければ、少しずつ人間は成長するもので、苦手意識が払拭されるにつれて、輪行準備の速度もUP!今ではライドと輪行は切っても切れない間柄となりました。


特に女性は“金属製の大きなもの・重たいもの”を取り扱うことに、抵抗がある人が多いような気がします。もしロードバイクを始めたばかりで、周りに頼れる人がいなくて、輪行なんてハードルが高くて無理だ〜と思っている女子が読んでくれていたら、伝えたい。

「がんばろう!男性が言う様に“簡単簡単!すぐ出来るよ”とはいかなくて、ヒィー(´Д⊂)ってなることもあるのは事実。でも教えてくれる人がいなくても本とYouTubeでちゃんと出来る様になります!勇気を出してトライしてみて下さい!」



手軽に輪行するには、使いやすい道具も大切です。

それでは私の輪行袋遍歴を…


初めに買ったのは王道オーストリッチ L−100




輪行袋には“縦型”と“横型”があります。こちらは縦型。

自転車を縦に置く為、比較的場所を取らず、耐久性もある輪行袋です。ショップでこれを見かけた時、脇目も振らずに即買いしました。なぜなら色が可愛かったから!その後このテェレステカラーを見かけたことはありません。限定販売とかだったのかな?

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縦置きの場合、ディレーラーが地面にあたらない様に、エンド金具というものが必要です(一緒に縛り付けてある金具)。フロントとリア両方付けた方が当然安心安全ですが、フロントはなくても輪行自体は出来ます。リアエンドは必要です。ただこれが……面倒くさい。クイックレバーを起こすところからおっかなびっくり作業しているレベルなので、エンド金具一つ付けるのもひと苦労。付け方が悪いのか、バランスもちゃんと取れず、なんだか不安定。

結果

一回も使っていません 


そもそも、「自走困難になったときの御守り」として持つには、大きすぎるし重すぎました。ロードを始めた頃は、ワンショルダーバックを使っていたのでその中に入れていたのですが、結果的に一度も使わないこのデカい袋が、ライド後半には漬物石の様に背中にのしかかります。二度ほどライドに持っていった後は、タンスの隅が定位置となり、現在に至るまで日の目は見ていません。
 

もっと簡単で軽く小さい輪行袋はないものか……。

先人のブログを徘徊してモンベル リンコウバッグ がどうやらコンパクトでよいとのこと。
 

一つ目の輪行袋を一度も使わないまま、二つ目に手を出すことに少しの罪悪感を感じましたが…
 

ポチリ


 

モンベルは横型。自転車を上下逆さにしてホイールを両サイドに固定。特徴的なのは巾着袋のような輪行袋を、下から包みこむのではなく、上からかぶせて下を絞るというところ。そして最大のポイントはエンド金具が必要ない!!!


サイズはどうかというと

軽い!!


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 (オーストリッチは446g) 


細い!!

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ボトルゲージに入る!!

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モンベルリンコウバッグにより輪行のハードルが大幅に下がり、御守りとして持ち回るだけでなく、輪行をライドに組み込む様になりました。「目的地まで自走、帰りは悠々輪行」「幹線道路を完全回避で、オール山岳」などライドの内容もバラエティー豊かなものに変化♪

私が気楽に楽しめるのは100kmくらい。往復を自走すると自宅から50km圏内が冒険エリアとなります。それが輪行を片道使うだけでも、単純に冒険範囲が50km圏内から100km圏内へと倍になるのです

博多から100kmというと、大分県の名湯“湯布院”や、魚が美味しい長崎県“平戸”、美しい渓谷美を誇る熊本県“菊池渓谷”、そしてちょっと頑張って120km走れば、九州最大のローディーのサンクチュアリ阿蘇山が射程圏内に。実際100km先の目的地をゆっくりと楽しむ為には、往路も途中まで輪行を使った方が良いでしょうが、自分の脚だけで、そして自分のエネルギーだけで遥か遠くと思っていた土地に辿り着けるというこの事実。マジ浪漫。

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ライトグリーンの肩ひもが可愛いです。 


もちろん初めはちょっとした失敗もありました。ちゃんと縛ったと思っていたホイールとフレームがズレて、ガシャンなんて嫌な音がして、ヤバい傷がついたかもΣ(゚д゚;)と焦ってみたり、外したサイコンやライトを置き忘れて電車に乗ろうとしてみたり。スムーズにいかなくて駅や電車内でひとりアワアワしましたが、次第に手順が身に付いてきて、今では急がなくても10分くらいで出来る様になりました。


モンベルの輪行袋という翼を手に入れ、暫くは不満もなく過ごしていたのですが、欲が出てくるのが人間というもの。


もっと軽くて、もっとコンパクトな翼はないか…


そんな時TwitterでPEKOさん(@ab_peko)の自作の輪行袋を見かけました。

なんとその重量約185g !
そしてなんとお値段2500円 !!

即購入(・∀・)

サイズ、重量等のスペックは、PEKOさんのサイトで確認して頂いた方が分かりやすいので、リンクを貼っておきます。

お手製超軽量輪行袋
(イベントや通販で販売されてます。期間・数量限定です。2017.1.6 現在は通販は休止中ですが今後販売の予定があるそうです。)

で、現在はこの輪行袋をフル活用!!
2016年買って良かったロード用品 堂々の1位です!
(私はこの輪行袋のただのファンであって回し者ではありませんw)

次回は実際の輪行の様子をUPしたいと思います。